先日 実家の高知県に帰省していた際に、高知県西部にある小さな町「奈半利町」を街ブラしてました。
そんな奈半利町の中心街からほど近い場所にあるのが、奈半利漁港。
祖父母が漁師だったので、漁船を見るとワクワクするのは漁師の血を引き継いでいるからかな?
漁師という職業に憧れを感じる方もいるのでないでしょうか。

「脱サラして憧れの漁師になりたい!」
「知人から中古の漁船を譲り受けた!」
そんな夢を形にする時、まず何から手をつければいいのか迷ってしまうものです。
実は、海の世界は法律やルールでしっかりと守られています。
車と同じように、海でお仕事をするには「免許」や「登録」が欠かせません。
今回は、プロの漁師として新たなスタートを切るために必要な手続きを、分かりやすく解説します。
結論:漁師になるには「許可」と「登録」と「免許」のセットが必要!
結論から最初にお伝えすると、漁船を買っただけでは漁師としてお仕事はできません。
- 「漁業権」や「漁業許可」を得ること(人・権利のルール)
- 「漁船登録」を行うこと(船のルール)
- 「船舶操縦免許」を取ること(操縦のルール)
この3つのステップをクリアして、初めてプロの漁師として堂々と海に出ることができます。

そもそも「漁師になる」ってどういうこと?
「海はみんなのもの」と思われがちですが、実は魚の種類や場所によって、獲っていい人が決まっています。
これを漁業権と言います。
- 漁協への加入: ほぼ全てに近い場合、地域の漁業協同組合(漁協)の組合員になることで、そのエリアで活動する権利を得ます。
- 許可制の漁業: 沖合での大きな漁などは、知事や大臣からの特別な「許可」が必要です。(漁業許可)

ニュースなどで「密漁で逮捕」という話題を耳にすることがありますよね。
「ちょっと魚を獲るだけなのに、どうして?」と思うかもしれませんが、実はこれ、「漁業権」というルールを正しく守っていないことが原因なんです。
勝手に網を投げると「密漁」になってしまう可能性があるため、まずは地域の漁協さんに相談するのが第一歩となります。
具体的な解説:漁船を買ったらまず何をする?
行政書士として特に注目したいのが「船の手続き」です。
ここでは 中古の漁船を購入した場合を解説します。
1. 漁船登録(都道府県への申請)
普通のレジャーボートと違い、漁業に使う船は「漁船法」に基づき、高知県や岡山県などの都道府県知事に登録しなければなりません。
これを行わないと、漁船として認められず、漁業の許可も下りません。
ちなみに中古漁船は、前所有者の漁船登録が譲渡で失効するため、原則として改めて登録が必要です。
2. 船舶検査(船の車検)
次のような場合は、船舶検査が必要とされています。
- 海岸から12海里より外へ行く可能性がある
- 漁業以外の用途(レジャー、体験乗船、遊漁など)にも使う
3. 操縦免許の確認
船を操縦するための「小型船舶操縦免許」が必要で、船の大きさ・航行区域に合った免許が必要となります。
また お客さんを乗せる「釣り船屋(遊漁船)」を営む場合は、さらに「特定操縦免許」という特別な講習を受ける必要があります。

まとめ:海への挑戦は「書類の準備」から
漁師という仕事は、自然を相手にする素晴らしい職業です。
しかし、その裏側には、水産資源を守り、安全を確保するための複雑なルールが存在します。
もしあなたが「漁船を手に入れて新しい挑戦をしたい!」と考えているなら、まずは以下の3点を意識してみてください。
- 地域の漁協に相談して「漁業権」を確認する
- 船の「登録」と「検査」を確実に行う
- 必要な操縦免許を保有する
(※漁協への加入は地域独自のルールがあり、ハードルが高い場合もあります。まずは誠実に、熱意を持って相談することが第一歩です!)
高知の荒々しい海でも、瀬戸内海の穏やかな海でも、ルールを守ることがあなた自身と海を守ることにつながります。
複雑な書類作成や手続きに不安を感じたら、いつでも頼ってくださいね。
海のお仕事のご相談は当事務所へ
ということで、今回は プロの漁師として新たなスタートを切るために必要な手続きを解説してみました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
「漁船の登録手続きがよくわからない…」
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