行政書士として日々さまざまなご相談をいただく中で、最も多いのが「内容証明」に関するものです。
「貸したお金を返して欲しい」といった債権回収のご相談から、「兄弟と縁を切りたい」という絶縁状の作成、さらには「絶縁している両親の体が心配なので連絡したい」といった安否確認の通知まで、本当に多種多様です。
そんな中、当事務所では内容証明をお手伝いする際に「必ず面談をお願いする」というルールを設けています。
今回は、その理由をやさしく解説していきます。
内容証明のご相談はとても多い
まずお伝えしたいのは、内容証明に関するご相談が非常に多いということです。
債権回収、絶縁状、安否確認…。
一見するとバラバラのテーマですが、共通しているのは「とてもセンシティブな内容」だという点です。

内容証明は単なる手紙ではありません。
相手に自分の意思を正確に伝えるだけでなく、その事実を証拠として残す効果を持っています。
だからこそ、文面の一言一句が相談者の気持ちを反映していなければなりません。
面談が欠かせない理由
では、なぜ当事務所では必ず面談をお願いしているのでしょうか?
理由はシンプルで、相談者の気持ちを正確に知りたいからです。
例えば債権回収の場合、単に「お金を返して欲しい」と言っても、その中身は人によって大きく違います。
- 「全額をすぐに返してほしい」という強い意思
- 「一括は難しいなら分割でもいいからまずは協議したい」という柔軟な姿勢
この違いを文章に反映させることで、相手に伝わる印象や、その後の展開が大きく変わってきます。
絶縁状のケースも同じです。
- 「本当に一切の縁を切りたい」という強い決意
- 「今の苦しい気持ちだけは分かってほしい」という思いの表現
どちらを選ぶかによって、文章のトーンも伝わり方もまったく変わります。
相談者の思いを汲み取って文章に落とし込むためには、やはり直接のやり取りが不可欠なのです。
内容証明への誤解を解消するため
もう一つの理由は、「内容証明に対する誤解を解消するため」です。
意外と多いのが、「内容証明を送れば相手に強制力がある」と思われているケースです。
「これを出せば相手は必ず従ってくれる」と誤解されている方も少なくありません。
しかし実際には、内容証明自体には法的な拘束力はありません。
あくまで「相手にこのような通知を送った」という事実を証明するものに過ぎないのです。
もちろん、裁判になった場合に有力な証拠となるなど、重要な役割を果たします。
でも「内容証明を出したらすぐに問題が解決する」という魔法のような効果はありません。
だからこそ、面談の中で「内容証明とは何か」をしっかりとご説明しています。
正しい理解を持ったうえで進めることが、トラブル解決への第一歩となるからです。
面談といっても気軽な雰囲気です
「必ず面談」と聞くと、堅苦しく構えてしまう方もいるかもしれません。
でも、当事務所での面談は決して肩肘を張ったものではありません。
岡山県内であれば直接お会いしてお話をしますが、県外の方の場合はオンライン面談も行っています。
ZoomやLINE、FaceTimeなど、普段使っているツールで気軽にお話いただけます。

形式ばった面接のようなものではなく、むしろ雑談に近い雰囲気の中で気持ちを整理していただく。
そのくらいのスタンスで考えていただければ十分です。
実際に、過去に「絶縁状を送りたい」とご相談いただいた方とLINEでオンライン面談をしたケースがあります。
その方は当初、強い感情を抱えていらっしゃいましたが、第三者である私と話すうちに気持ちが整理され、最終的には「やっぱり絶縁状の作成は今回は見送ります」と判断されました。
面談を通して冷静になり、気持ちの変化に気づくこともあるのだと思います。
ご相談者様の気持ちを「言葉」にするために
内容証明の文面は、単に事実を羅列するだけではありません。
「ご相談者様がどうしたいのか」
「どんな思いを伝えたいのか」
を反映したものになります。
だからこそ、面談を通して丁寧にヒアリングし、その気持ちを言葉にする作業が欠かせないのです。
こちらの意図を理解してもらうための文章なのか、あるいは相手に行動を促すための文章なのか
――この違いだけでも表現の仕方は大きく変わります。
文章にしたとき、「これは自分の気持ちを代弁してくれている」と感じてもらえるように。
そのための面談なのです。

まとめ
ということで、今回は 内容証明作成のご相談の際に 必ず面談をお願いしている理由を解説しました。
内容証明のご相談は、債権回収から絶縁状、安否確認まで実に幅広いものがあります。
どれもが非常にセンシティブなテーマだからこそ、当事務所では必ず面談をお願いしています。
- ご相談者様の気持ちを正しく把握するため
- 内容証明への誤解を解消するため
- そして気持ちを言葉にするため
面談といっても堅苦しいものではありません。
直接でもオンラインでも、安心してお話いただける場をご用意しています。
当事務所にご相談いただく際は、「まずは面談前提」とお考えください。
その時間が、あなたの思いを正しく届ける第一歩になるはずです。
行政書士やまもと事務所
🏠 岡山県倉敷市
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