意外と知られていない「証人代行サービス」という存在
結婚のときに提出する婚姻届。
その中に「証人欄」があることは多くの方がご存じでしょう。
通常は親や兄弟、友人などにお願いすることが多いですが、最近はこの「婚姻届の証人」をクラウドワークスやスキルシェアサイトで請け負う人もいるようです。
しかも中には 行政書士を名乗る方も見かけます。
婚姻届の「証人」って何をするの?
婚姻届の証人は、「この二人が結婚する意思を確認しました」という立会いのサインをするだけ。
つまり、法律的な“証明”ではなく、“署名”なんです。

婚姻届は役所に提出する書類ですが、証人欄の署名はあくまで確認の印。
結婚の成立を「保証」するものではありません。
そのため、証人は行政書士である必要はなく、成人していれば誰でもなることができます。
親や友人、上司など、身近な人にお願いするのが一般的です。
行政書士が「証人」を請け負うのは違法?
ここはよく誤解されがちな部分ですが、行政書士が婚姻届の証人になること自体は問題ないと私は考えています。
ただし、これは私個人の見解です。
行政書士は「官公署に提出する書類、または権利義務や事実証明に関する書類を報酬を得て作成できる唯一の国家資格者」です。
ですが、婚姻届の証人欄に署名する行為は“事実を証明する”ものではなく、「立会いの署名」に過ぎません。

したがって、行政書士が個人として依頼を受けて署名するのは問題ありませんが、「行政書士として証明します」といった表現で請け負うのは誤解を招くおそれがあります。
なので、慎重に扱うべき部分だと思います。
証人を頼めない事情を抱える人もいる
ネット上で証人代行のニーズがある理由の一つに、
「周りに知られたくない」
「頼める人がいない」
といった事情があります。
たとえば、
- 離婚を周囲に知られたくない
- 結婚を反対されていて、証人が見つからない
こうした背景から、第三者に依頼したい方も少なくないようです。
最近では、オンライン上でやり取りして証人署名をしてもらう“代行サービス”も登場しており、まさに時代の変化を感じるところですね。

私自身の考えとしては…
私が結婚したのはもう20年近く前ですが、正直、誰に証人をお願いしたのかすら覚えていません。
それ以来、証人を頼まれたこともありません。
こうした「証人代行サービス」が存在するのを知ると、「なるほど、今の時代らしいな」と感じます。
ただ、個人的には少し古い考えの人間なので、もし証人を務めるなら、やはり知人・友人・親戚など、直接お会いしてお話できる方に限りたいと思います。
もちろん、いろんな事情がある世の中ですから、「こういうビジネスもあるんだな」と知っておくことも大切だと思います。
行政書士やまもと事務所
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