信用金庫で融資を考える前に知っておきたいこと ― 銀行との違いと「距離」のお話 ―

補助金

みなさん こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
本日は みなさんの街にもある信用金庫についてお話します。

これから事業を続けていく中で、「金融機関から融資を受けた方がいいのかな」と考える場面は、決して珍しくありません。
そんなとき、選択肢のひとつとして信用金庫を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

先日、個人事業主の方から金融機関での融資についてのご相談をいただいたときのことです。

「◯◯信用金庫で融資を受けようと思っているです」
とおっしゃるその方のお話を聞く中で、ひとつ気になった点がありました。

それは、融資を希望されている金融機関が、ご自宅や事業所からかなり離れた場所にあったということです。
そのときは、「そういうケースもあるのかな」と思いながらお話を伺っていました。

その時は「そういうケースもあるのかな」と深く追求しませんでしたが、その後、改めて「銀行」と「信用金庫」の性質の違いについて学ぶ機会があり、その理由が腑に落ちました。

そこで今回は、これから金融機関での融資を検討されている事業者さんに向けて、信用金庫について、できるだけやさしくお伝えしてみたいと思います。

信用金庫ってどんな金融機関?

みなさんの街にもある信用金庫。
地元に密着した金融機関として 利用されている方も多いかと思います。

信用金庫も、お金を預けたり融資を受けたりできる点は、一般的な銀行と変わりません。
でも実は、その「目的」に大きな違いがあるんです。

銀行が株主の利益を追求する株式会社であるのに対し、信用金庫は「地域の人々が支え合う会員制の組織」です。

一番の目的は、利益を上げることではありません。
「地域で頑張る事業者さんや、そこに住む住民の方々を支えること」
これが信用金庫の使命なんですね。

だからこそ、信用金庫は「地域とのつながり」をとても大切にしています。

銀行と信用金庫の違いを簡単に

銀行と信用金庫。
両者の違いを簡単にまとめると、次のようになります。

  • 銀行(株式会社)
    • 株主の利益を優先
    • 全国どこでも、広範囲に営業できる
  • 信用金庫(協同組織)
    • 会員(地域)の利益を優先
    • 営業できる「エリア(営業区域)」が決まっている

銀行が全国展開する「大手スーパー」のような存在だとすれば、信用金庫は地域に根ざした「地元の専門店」のようなイメージです。

そして、この「営業エリアが決まっている」という点が、融資を受ける際に非常に重要になってくるのです。

事業者が融資を受けるときに見られやすいポイント

融資の審査というと、どうしても「売上」や「事業内容」ばかり気にしてしまいがちですよね。
もちろんそれらも大切ですが、信用金庫の場合は「それ以外の要素」も重視されるようです。

具体的には、以下のような点がチェックされています。

  • 事業所やご自宅の「所在地」(エリア内にあるか?)
  • 実際に事業を行っている「エリア」
  • 今後、「継続的なお取引」が見込めるかどうか

つまり、単にお金を貸す相手としてだけでなく、 「この先、地域の一員として長くお付き合い(取引)ができる相手かどうか」 という視点で見られている。

そう考えると分かりやすいかもしれませんね。

「距離」も判断材料になることがあります【具体例】

では、ここで具体例を出してみましょう。

例えば、岡山県倉敷市にある当事務所が、これまで特に取引や関わりのない新潟県に本店のある信用金庫に対して「事業融資をお願いしたい」と相談した場合を考えてみます。

正直なところ、このケースでは融資を受けるのはかなり難しいと考えられます。(99%お断りされるかも)

これは、事業内容が悪いからでも、信用がないからでもありません。

信用金庫は、その地域で事業を行い、継続的な関係を築ける方を支えることを役割としているためです。

事業所や活動エリアが大きく離れている場合、どうしても「地域との関わりが薄い」と判断されやすくなってしまいます。

もちろん、距離があるからといって必ず融資を受けられないわけではありません。

ただ、これから金融機関との関係を築いていくのであれば、自宅や事業所の近くにある金融機関の方が

  • 相談がしやすい
  • 事業内容を理解してもらいやすい
  • 結果的に話がスムーズに進みやすい

というケースが多いのも事実です。

信用金庫で融資を受けるには「出資」が必要なことも

そして信用金庫から融資を受ける際に、覚えておきたいことがあります。

それは事業用の融資を検討する場合、信用金庫では出資をして会員になることを求められるケースがあります。

「出資」と聞くと、少し不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、多くの場合は少額で、投資というよりも会員として取引するための参加費のような位置づけです。

事業者を地域で支える、信用金庫ならではの仕組みと考えると、イメージしやすいかもしれません。

まとめ|事前に知っておくだけで安心できることもあります

ということで、今回は みなさんの街にもある身近な存在「信用金庫」についてお話をしました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。

事業を長く続けていくうえで、金融機関はただお金を借りるだけの場所ではなく、共に歩むパートナーでもあります。
だからこそ、数字だけでなく「距離」や「地域との関わり」といった相性も大切になってくるのですね。

ご自身の事業所がどの信用金庫のエリアなのか、まずはそこから確認してみるのも良い第一歩かもしれません。

この情報が、これから融資を検討されているみなさんの「金融機関選び」の参考になれば嬉しいです。

行政書士やまもと事務所
🏠 岡山県倉敷市
🌐 https://tora-no-maki.com

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