「役所の手続きって、目的地は近いのに道がわからない…」
そんな“行政迷路”に、ついに公式ナビが搭載されます。
今年3月に 事業者向け行政サービスの窓口「Gビズポータル」がリニューアルされます。
これまでバラバラだった 補助金探し/手続きのやり取り/必要な手続きの道順 が、ひとつの場所に集まるイメージです。
今回は リニューアルされるGビズポータルのリニューアルポイントを解説します。
そもそもGビズポータル リニューアルとは?
Gビズポータルは、事業者向け共通認証の「GビズID」でログインして使う、事業者専用の行政サービス窓口(ポータル)です。
従来 Gビズポータルは行政サービスの窓口と言いながらも、実質 補助金申請の窓口としてしか活用されてませんでした。
それが今回のリニューアル(α版)で、事業者が行政手続きを進める体験を大きく変える3つの機能が示追加されます。
そう、これで本来の行政サービスの窓口になるんです。
Gビズポータルの「3大機能」:何ができるようになる?
Gビズポータルがリニューアルされると、具体的にどんな機能が追加されるんでしょうか?
機能追加される「3大機能」を以下にご紹介します。
1. 生成AIが探してくれる「横断的手続検索」
これまでは「自分に合う補助金」を探すだけでも一苦労でした。
これからは、AIがみなさんの代わりに探し出します 。
詳細情報も一目で: 検索結果には、AIが要約した制度概要や必要書類リスト、申請サイトへのリンクが表示されます 。
- 26府省・約24,000件のデータベース: 国のあらゆる手続きが網羅されています 。
- 「やりたいこと」で検索: 難しい専門用語は不要です。
「AI実証モード」を使えば、「農業で新しい機械を入れたい」といった曖昧な要望から、最適な補助金をAIが推論して提案してくれます。(ただし、精度完璧では無い) - 詳細情報も一目で: 検索結果には、AIが要約した制度概要や必要書類リスト、申請サイトへのリンクが表示されます 。
2. 書類のやり取りがラクになる「電子ロッカー」
書類のやり取りが、メールや郵送から「安全なクラウド空間」での共有に変わります 。
- URLで簡単共有: 申請書類をアップロードし、URLを発行するだけで役所や私たち専門家と共有できます 。
- コメント機能(チャット): 例えば、許可が必要な手続きの際に、役所の担当者から「この書類を修正してください」といった連絡をチャット形式で受け取り、その場でやり取りが可能 。
- 書類の再利用: 一度ロッカーに保存した許可証などを、次の申請で使い回すことができるため、紙の書類を探し回る必要がなくなります 。
3. 手続きの道順が見える「手続ジャーニー」
「何を、どの順番で、どこに出せばいいか」を、役所の枠を超えて教えてくれる機能です 。
これら全てのステップが、まるで「旅の工程表」のように一本のルートとして示されます 。
具体例:カフェを開業する場合
例えば、カフェを開業しようとすると、先ずは飲食業の営業許可が必要になり、火を使うのであれば消防署に防火対象物の使用開始届が必要となります。
また深夜にお酒を出す場合や、キッチンカーを導入するといった場合には警察の許可…
などなど、一つのお店をオープンさせるだけでも色んな手続きがあるんです。
保健所: 飲食業営業許可
消防署: 防火対象物使用開始届
警察署: 深夜酒類提供届出、テラス営業のための道路使用許可
この手続きジャーニーは、どんな時にどんな許可・届出が必要なのか教えてくれるんだとか。
内容だけ聞く限りでは、これ事業者の方には かなり便利なんじゃないでしょうか。

行政書士の出番は減る?…いえ、役割が変わります
複雑かつ煩雑になる行政の手続きが、Gビズポータルがリニューアルされることによって解消される。
そうなると 当然気になるのが、我々行政書士の業界。
Gビズポータルがリニューアルされることによってお仕事無くなっちゃうじゃないの?って思いますよね。
確かに、“提出先を調べる”“全体像を把握する”といった案内役は、システムが強くなっていきます。
でも、現場の手続きはこんなことが起きがちです。
- 似た制度が複数あって、要件の解釈が分かれる
- 事業計画や体制によって、選ぶべきルートが変わる
- 「通すこと」だけでなく、事業として成功する設計が必要
つまりこれからは、AIが提示した候補を“事業と法務の目線で仕分けして、勝ち筋に落とす”役割がより重要になります。

「AIが出した答え、合ってる?」
ここを一緒に確認できるのが、専門家の価値です。
今からできる準備:やることは1つだけ
GビズIDを取得しておきましょう
GビズポータルはGビズID連携を前提にしたシステムです。
リニューアル直前に「ID取得が混み合う」こともあり得るので、今のうちに準備しておくのがおすすめです。

まとめ:便利になるほど「相談の質」が武器になります
ということで、今回は 3月リニューアル予定のGビズポータルのリニューアルポイントを解説しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
Gビズポータル リニューアル(2026年3月予定)で、事業者の行政手続きは 探しやすく/やり取りしやすく/道順がわかりやすく 変わっていきます。
ただし、α版は実証版。
情報の精度面も含めて、最後は人が判断する場面が必ず残ります。
岡山県倉敷市の行政書士として、
- 「この補助金、うちも対象?」
- 「この手続ジャーニー、うちの事業だと何が追加?」
- 「電子ロッカーでのやり取り、士業の委任や進め方は?」
など、“実務で詰まるところ”を一緒に整理します。
不安があるときは、迷路に入る前にご相談ください。
(迷路は入る前がいちばん安いです。入ってからだと、出口で会計が増えがちなので…!)
行政書士やまもと事務所
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