みみなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
本日は、「おひとりさま」にぜひ一度は考えていただきたい将来のお話をしたいと思います。
先日、とある本を読んでいたときのことです。
思わず、ページをめくる手が止まりました。
そこに書かれていたのは、
両親はすでに他界し、兄弟もいない。
結婚もしておらず、子どももいない――
いわゆる「おひとりさま」の方が、入院や施設入所の場面で困っている、という話でした。
「身元を確認できる人がいない」
「緊急時に連絡できる相手がいない」
その結果、入院や入所の手続きが思うように進まなかった、という内容です。

ひとりの時間を楽しみ、自由に動ける毎日。
独身生活は気楽で、優雅に感じることもあります。
でも、もし明日、急に入院することになったら――。
誰が病院と話をしてくれるんだろう?
誰が、いろいろな手続きを進めてくれるんだろう?
両親を見送り、兄弟もいない。
結婚はしておらず、子どももいない。
そんな「おひとりさま」にとって、この問いは決して他人事ではありません。
体調を崩した瞬間、その自由が「全部ひとりで向き合う現実」に変わる。
そんな不安を抱える方は、倉敷でも決して少なくありません。
先に結論です|答えは「応援団(チーム)を作ること」
人は誰しも年齢を重ねると、体のあちこちに不調が出てきます。
ちょっとした体調不良のつもりが、思いがけず長期の入院になってしまう。
あるいは、これまで当たり前にできていたことが、急に難しくなる。
そんな将来は、決して特別なものではありません。
先に結論をお伝えします。
おひとりさまが将来の入院や介護に備えるうえで大切なのは、元気なうちに「頼れる応援団(チーム)」を作っておくことです。

「全部ひとりで何とかしなきゃ」と思う必要はありません。
- 友人・知人
- 民間の支援サービス
- 行政の相談窓口
- 専門家
これらを 一つに絞らず、組み合わせて使う。
それが、現実的で無理のない方法です。
おひとりさまの入院で本当に大変なのは「生活のこと」
「病気になったら病院に行けばいい」
「体が不自由になれば介護施設に入所すればいい」
もちろん、それ自体はそうです。
でも実際に大変なのは、病気よりも入院中の生活や手続きです。
たとえば、こんな場面です。
- 病院で「緊急連絡先」を聞かれたとき、書ける相手はいますか?
- 入院中、家賃や光熱費の支払いはどうしますか?
- 郵便物や役所からの通知は誰が確認しますか?
- 下着や日用品が足りなくなったら、誰に頼みますか?
これらは、病院や看護師さんがやってくれることではありません。
「誰かにお願いする」か「仕組みで補う」必要があります。

今から考えたい、4つの相談先とその特徴
ここまで読んで、「考え方は分かったけど、結局どこに相談すればいいの?」
そう思われた方も多いかもしれません。
そこで今回は、おひとりさまが将来の入院や介護を考える際によく検討される4つの相談先を、メリット・デメリットとあわせて整理してみました。
① 友人・知人に頼む
まず多くの方が思い浮かべるのが、昔からの友人や、気心の知れた知人に頼るという選択肢ではないでしょうか。
メリット
・気心が知れていて頼みやすい
・ちょっとした用事を柔軟にお願いできる
デメリット
・お金や長期のことは頼みにくい
・親しいからこそ遠慮してしまう
友人や知人は 短期間・無理のない範囲でお願いする分には、とても心強い存在です。
② 民間の支援サービスを利用する
友人や知人に頼るのが難しい場合、次に検討されることが多いのが、民間の支援サービスです。
最近は、入院時のサポートや身の回りの支援など、おひとりさま向けのサービスも増えてきました。
メリット
・必要なサービスを選べる
・第三者なので気兼ねなく頼める
デメリット
・費用がかかる
・サービス内容に差がある
友人に頼みにくい“事務的な部分”を補う存在として考えると、失敗しにくくなります。
尚、民間サービスを検討する際は、「何をやってくれて、何はやらないのか」を事前に確認することが大切です。
③ 地域の相談窓口(行政)を利用する
「いきなり誰かに頼むのはちょっと不安…」
そんなときに検討しやすいのが、地域の相談窓口です。
倉敷市内にも、高齢者や生活に関する相談を受け付けている窓口があります。
メリット
・公的な立場で安心
・費用の心配が少ない
デメリット
・実際の手続きや支払いを代行してくれるわけではない
判断や情報整理の場として使い、実務は別の手段と組み合わせるのがおすすめです。
④ 専門家(行政書士など)に相談する
「何となく不安だけど、誰に何を頼めばいいのか分からない」
そんなときに検討されるのが、司法書士や行政書士などの専門家への相談です。
少し敷居が高く感じるかもしれませんが、“答えを出すため”ではなく、“整理するため”に相談するという使い方もあります。
メリット
・不安や状況を整理してもらえる
・「誰に何を頼むか」を一緒に考えられる
デメリット
・敷居が高く感じやすい
・費用がかかる場合がある
サービス選びや判断に迷ったときの“整理役”として活用すると、失敗しにくくなります。

相談先選び方シミュレーター
5つの質問に答えるだけで、今のあなたに合いそうな相談先の
「優先順位」と「次のアクション」を整理します。
あなたへのアドバイス
以下の優先順位を目安に検討してみてください
次にやると良いこと
※この結果は「どれが正解か」を決めるものではありません。
実際には、複数を組み合わせることで無理のない備えになります。
「棚卸し」をすると、何が見えるのか
ここまで読んで、
「相談先はいろいろあるのは分かった。でも、結局自分の場合はどう考えればいいんだろう?」
そう感じた方も多いのではないでしょうか。
いきなり
「このサービスが正解です」
「この方法を選びましょう」
と決める必要はありません。
むしろ、そうやって急いで答えを出そうとすると、あとで迷いが出やすくなります。
そこで大切になるのが、一度立ち止まって考えるための「棚卸し」です。
といっても、難しい作業や専門的な知識は必要ありません。
ここで言う棚卸しとは、「もしものときに、何が起きそうかを順番に想像してみること」
それだけです。
ステップ①:今すぐ困ることを考える
まずは、「今日・明日に困ること」から考えてみましょう。
たとえば――
救急で病院に運ばれたとき、「緊急連絡先を教えてください」と言われたら、すぐに名前と連絡先を書ける人はいますか?
また、入院費の支払いや手続きが必要になったとき、通帳や印鑑が家のどこにあるのか、自分以外の誰かが分かる状態でしょうか。
ここでは、「ちゃんと出来ていない=ダメ」ではありません。
思いつくか、思いつかないか。
それを確認するだけで十分です。
ステップ②:入院が1週間続いたら?
次に、入院が数日〜1週間ほど続いた場合を想像してみましょう。
たとえば、ポストに郵便物が溜まってきても、誰も確認できない。
家賃や公共料金の引き落としが、ちゃんと出来ているか分からない。
「ちょっとぐらい大丈夫」と思っていても、気づかないうちに支払いの期限が迫っていることもあります。
この段階になると、誰かに一度は連絡を入れて、状況を説明する必要が出てきます。
「誰に、何を、どこまでお願いできそうか」
それを考えるのが、このステップです。
ステップ③:1か月続いたら?
入院が1か月、あるいはそれ以上続いた場合、状況は一段変わってきます。
たとえば、銀行や役所での手続きが必要になる。
保険や各種契約の更新時期が重なる。
サブスクや定期支払いを一度見直したくなる。
また、最初は快く引き受けてくれていた友人・知人も、長期間になると負担が大きくなってきます。
このあたりから、「善意だけでは続かないこと」がはっきりしてきます。
- 誰かにずっとお願いし続けるのか
- 途中から別の方法に切り替えるのか
そうした判断が必要になるのが、このステップです。
ステップ④:誰にどこまで頼めそうか
ここまで考えてきたことを踏まえて、次は 「人」と「役割」を分けて考えるステップです。
ポイントは、「この人に全部お願いする」ではなく、「この人にはここまで」と線を引くことです。
たとえば――
- ちょっとした買い物や連絡だけ頼めそうな人
- 緊急時の連絡先として名前を書けそうな人
- お金や手続きが絡むことは頼みにくい人
- 事務的な話なら割り切って任せられそうな相手
こうして整理していくと、
「頼める人はいるけど、頼めないこともはっきりしている」
という状態が見えてきます。
この“線引き”ができると、無理に誰かに抱え込ませることも、自分ひとりで抱え込むことも減っていきます。
棚卸しの目的は、不安をゼロにすることではありません。
不安を「整理できる大きさ」にすることです。
倉敷で「どう考えればいいか分からない」と感じたら
棚卸しをしても、
- これで足りているのか不安
- 誰にどこまで頼むのが正解か分からない
そんなときは、「整理すること」を仕事にしている人に相談するのも一つの選択肢です。
当事務所(行政書士やまもと事務所)では、倉敷で暮らすおひとりさまの
- 将来の不安の整理
- 入院や介護を想定した準備
- 今できること・後回しでいいことの切り分け
を、一緒に考えるお手伝いをしています。
「まだ何も決まっていない」
「相談するほどのことか分からない」
そんな段階でも大丈夫です。
お気軽にご相談下さい。
まとめ|不安を感じた“今”が、考え始めどき
ということで、今回は おひとりさまへ「もしもの入院」で慌てないために、今知っておきたい4つの選択肢をご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
将来の入院や介護のことは、考えたくない気持ちも自然です。
でも、不安を感じたということは、考える準備ができたサインでもあります。
ひとりで抱え込まず、少しずつ整理する。
それが、これからも安心して暮らすための第一歩です。
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