みなさん こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
本日は、離婚協議書と公正証書についてお話をしたいと思います。
離婚の話が進む中で、いま一番心配なことは何でしょうか。
「子どものこと、これからの生活のこと…決めることが多すぎて、何から手をつければいいか分からない」
そんなふうに感じる方は、本当に多いです。特に“初めての離婚”なら、なおさらです。

そして不安の中心になりやすいのが、養育費(お金)のこと。
「最初は払うと言ってくれている。でも、もし途中で止まったら…」
この不安を、少しでも“安心”に近づける方法があります。
それが、離婚協議書を“公正証書”にしておくこと。
今日はできるだけむずかしい言葉を避けて、やさしく説明します。
口約束だけでは、守れない未来がある
夫婦の間で「毎月◯万円払うよ」と約束しても、残念ながら時間が経つにつれて
- 支払いが遅れる
- 手渡しが曖昧になる
- 連絡がつかなくなる
- いつの間にか止まる
…ということは、珍しくありません。
もし相手が養育費の支払いを止めた場合、自分たちで作った離婚協議書(合意書)だけだと、すぐに給与差押えなどの強い手段が取れないことが多く、結果として動くのが遅れやすいのが現実です。
そこで、最初から「もしもの備え」をしておくのが、公正証書です。
公正証書ってなに?(ざっくり言うと“国が認めた約束の形”)
公正証書は、公証役場で、公証人(法律実務の経験が非常に豊富な専門家)が作成する公的な書類です。

ポイントは「ちゃんと合意している内容」を、第三者である公証人が確認した上で、書面として完成させること。
だからこそ、後から揉めにくく、約束を守らせやすいという強みがあります。
“魔法の一文”=「強制執行認諾文言(きょうせいしっこうにんだくもんごん)」
公正証書がより強い力を持つのは、ここです。
公正証書の中に、いわゆる“魔法の一文”として強制執行認諾文言を入れておくと、万が一、養育費が滞ったときに
- 裁判で争う前提をなるべく減らし
- 給与差押え等の手続きへ進みやすくなる
という大きなメリットがあります。
強制執行認諾文言って難しい言葉ですが、意味はとてもシンプルに言うと…
「約束どおり払わなかったら、差押え等の強制的な手続きをされても構いません」
という“同意の宣言”です。
この一文があると、相手にとっても
「払わないと給与の話になってしまう」
という現実的な抑止力になり、支払いが続く確率が上がりやすいのがポイントです。
公証役場ってどんなところ?怖い場所じゃありません
「公証役場って、なんだか怖そう…」と思う方もいますが、実際は逆で、揉めごとを防いで、将来の安心を作る場所です。
ちなみに公証役場は、一般的に裁判所とは全く別の場所にあるケースが多いです。
公証役場・公証人について解説したブログ記事を以前書きましたので、興味ある方は是非こちらもチェック下さい。
離婚は“終わり”ではなく、あなたとお子さまの生活が続く“新しいスタート”。
そのスタートに、約束を形にする仕組みがあるのは、心強いことだと思います。
公正証書に書くこと(養育費で特に大事なポイント)
初めての方が不安になりやすいので、最低限ここは押さえたい、という項目を挙げます。
1) 養育費の金額・支払日・支払方法
- 毎月いくら
- いつまで(例:20歳の誕生日月まで/大学卒業まで など合意による)
- 毎月何日、どの口座へ振込
- 振込手数料はどちらが負担するか
2) 遅れた場合の扱い
- 「◯日遅れたら督促」など運用ルール
- 必要に応じて遅延損害金(扱うかどうか)
3) そのほか(必要な人だけ)
- 慰謝料・財産分与の分割払い
- 年金分割(情報の整理)
公正証書作成の流れ(ざっくり)
- 夫婦で条件をすり合わせる(養育費など)
- 公正証書の“案”(原案)を作る
- 公証役場と事前調整(内容確認・必要書類の案内)
- 作成日に双方が公証役場で署名・押印
- 正本・謄本を受け取って保管
「平日は動けない」「相手と顔を合わせたくない」など事情がある方ほど、事前調整の段階でつまずきやすいので、ここをサポートできる専門家を使う価値が出ます。

倉敷市・浅口市・総社市の方へ:どこの公証役場に行く?
47都道府県全てにある公証役場。
お住まいの場所や都合によって選び方は変わりますが、例えば岡山県西部エリアなら「倉敷」または「笠岡」方面が候補になりやすいです。
- 倉敷公証役場(倉敷市白楽町・倉敷商工会館)
- 笠岡公証役場(笠岡市)
※最新の所在地・受付時間は、必ず公式案内でご確認ください。
まとめ:いまの一手間が、数年後の安心につながります
離婚は、手続き上のゴールではありません。
あなたとお子さまの生活が続いていく以上、「最初の約束」を丁寧に形にしておくことが、数年後の安心につながります。
- 養育費が心配
- 相手が「払う」と言っているけど不安
- 書類づくりが難しそう
- 公証役場とのやりとりに時間が取れない
そんなときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
当事務所のサポート
当事務所では、離婚協議書(公正証書原案)の作成から、公証役場との事前調整まで、負担を減らす形でサポートしています。
「とりあえず話だけ聞いてみたい」でも構いません。
倉敷市・総社市・浅口市を中心に対応していますので、お気軽にご相談ください。
行政書士やまもと事務所
🏠 岡山県倉敷市
🌐 https://tora-no-maki.com




