みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
本日は 船の登記制度と海事代理士さんのお話をします。
先日 実家の高知に帰省した際に、大きな豪華客船を見かけました。

いやもう、近くで見ると迫力がすごいですね。
「船」というより、もはや海に浮かぶマンション。
私の実家の近所にあったら、たぶん住所が付きます。
「高知県〇〇市 豪華客船3階右舷側」みたいな。
そんな豪華客船を眺めながら、ふと思いました。
「そういえば、船にも登記があるんだよな」
不動産に登記があることは、多くの方がご存じだと思います。
また、会社を設立するときにも商業登記があります。
では、船はどうでしょうか。
実は、一定の船には「船舶登記」という制度があるんです。
今回は、高知で見かけた豪華客船をきっかけに、「船の登記」と、その手続きを支える専門家である「海事代理士」について、やさしくご紹介します。
船にも登記があるって本当?
結論からいうと、船にも登記があります。
不動産であれば、土地や建物の所有者、抵当権などを登記によって公示します。
会社であれば、会社名、本店所在地、役員などを登記します。
同じように、一定規模以上の船についても、所有者や権利関係を明らかにするための手続きがあります。
船舶登記の主な手続きとして、所有権保存登記、所有権移転登記、抵当権設定登記、抵当権抹消登記など、ほんと不動産と同じ。
つまり、船も単なる「大きな乗り物」ではなく、法律上は大切な財産として扱われているのです。

しかも豪華客船ともなると、価格もスケールも桁違いです。
「ちょっとコンビニ行くから船出して」みたいな感覚ではありません。
コンビニに着く前に、たぶん燃料代で現実に引き戻されます。
船舶登記ではどんな手続きをするの?
船舶登記では、たとえば次のような手続きが行われます。
所有権保存登記
新しく造られた船などについて、初めて所有権を登記する手続きです。
不動産でいうところの、建物を新築したときの登記に近いイメージです。
「この船の所有者は誰です」ということを、きちんと公に示すための手続きです。
所有権移転登記
船を売買したり、相続したり、贈与を受けたりした場合には、所有者が変わります。
その場合に行うのが、所有権移転登記です。
車でいう名義変更に近い部分もありますが、船の場合は規模や権利関係が大きくなることも多く、専門的な手続きが必要になります。
抵当権設定登記
船を購入したり建造したりするには、多額の資金が必要になることがあります。
その際、船を担保にして融資を受ける場合があります。
このようなときに行われるのが、抵当権設定登記です。
「船に抵当権」と聞くと、少し不思議な感じがするかもしれません。
でも、よく考えると豪華客船は立派な財産です。
むしろ、私の財布よりよほど担保価値がありそうです。
これは比べるまでもありません。

船の登記は司法書士ではなく海事代理士の専門分野
登記と聞くと、多くの方は司法書士を思い浮かべるかもしれません。
不動産登記や会社の登記では、司法書士が専門家として活躍しています。
では、船舶登記も司法書士の仕事なのでしょうか。
実は、船に関する手続きでは「海事代理士」という専門家が関わります。
海事代理士は、他人の委託により、海事関係法令に基づく申請、届出、登記その他の手続き、またはこれらの手続きに関する書類作成を業とする国家資格者。
つまり海事代理士は、船舶登記、船舶登録、船員関係の手続き、海事関係の許認可などを扱う、海の法律手続きの専門家です。
よく「海の司法書士」「海の行政書士」と呼ばれることもあります。

陸には行政書士や司法書士。
海には海事代理士。
なんだか士業界の戦隊ヒーローみたいですね。
ただし、変身ポーズよりも書類作成の正確さが大事です。
海事代理士は職務上請求ができる8士業の1つ
海事代理士は、実はとても専門性の高い国家資格です。
さらに、海事代理士は「職務上請求」が認められている8士業の1つでもあります。
職務上請求とは、受任している事件や事務を進めるために必要がある場合、一定の範囲で戸籍証明書等を請求できる制度です。
戸籍法に規定されている8士業として、弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、社会保険労務士、弁理士、海事代理士、行政書士が挙げられています。
この中に海事代理士が入っていることを知っている方は、意外と少ないかもしれません。
日常生活で海事代理士に相談する機会は、たしかに多くありません。
しかし、船の売買、相続、登録、登記、船員関係の手続きなど、海に関わる場面では欠かせない専門家です。
「お父さんがこの船の登記をしたんだ」はちょっと格好いい
もし子どもに向かって、「お父さんがこの船の登記をしたんだ」と言えたら、かなり格好いいですよね。
目の前にある豪華客船を指さして、「この船の手続きに関わったんだよ」なんて言えたら、ちょっとした映画のワンシーンです。

一方で、行政書士である私が子供に対して「お父さんがAさんの乗っているレクサスの登録をしたんだ」と言うと、もちろんそれも大切な仕事なのですが、子どもの反応は少し違うかもしれません。
「へぇー」
で終わる可能性があります。。。

船の場合はスケールが大きいです。
見た目のインパクトも抜群です。
同じ登録・登記の世界でも、海の手続きには独特のロマンがあります。
船は日常から遠いようで、実は生活を支える重要なインフラ
私たちの多くは、毎日の生活で船に乗ることはあまりありません。
岡山県倉敷市に住んでいても、日常的に豪華客船で通勤する方は、たぶんほとんどいないでしょう。
いたらぜひ一度お話を聞いてみたいです。
通勤手当の計算が気になります。
しかし、船は私たちの生活や経済活動に欠かせない存在です。
輸入品、食料、燃料、原材料など、多くの物資が海上輸送によって運ばれています。
港、船舶、海運業は、社会を支える大切なインフラです。
普段はあまり意識しませんが、海の物流が止まると、私たちの生活にも大きな影響が出ます。
その意味で、船舶登記や船舶登録、海事関係の許認可を支える海事代理士の仕事は、非常に重要です。
目立つ仕事ではないかもしれません。
でも、社会の土台を支える専門家です。
まさに「縁の下の力持ち」、いや、海の場合は「船底の力持ち」でしょうか。
まとめ:船の登記を知ると、海の仕事が少し身近になる
ということで、今回は 高知で見かけた豪華客船をきっかけに、今回は「船の登記」と「海事代理士」についてご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
少々オヤジギャグを織り交ぜながらお話させて頂きましたが、なるほどと思う「船の登記」と「海事代理士」のお話。
不動産や会社に登記があるように、一定の船にも船舶登記があります。
そして、船舶登記や船舶登録など、海に関する専門的な手続きを扱うのが海事代理士です。
海事代理士は、海の司法書士・行政書士とも呼ばれる存在であり、職務上請求が認められている8士業の1つでもあります。
船は日常生活では少し遠い存在かもしれません。
しかし、私たちの暮らしや経済を支える、とても大切なインフラです。
行政書士の業務も、許認可や相続、契約書作成などを通じて、皆さまの暮らしや事業を支える仕事です。
普段あまり意識しない手続きほど、いざ必要になったときには専門家のサポートが役に立ちます。
倉敷市周辺で、許認可申請、相続手続き、契約書作成などでお困りの方は、お気軽に行政書士へご相談ください。
船のように大きな案件でなくても大丈夫です。
小さなお悩みも、きちんと港までご案内します。
(豪華客船から当事務所の宣伝まで、うまく話まとまったぜ!)
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