みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
本日は、ここ最近増えてきた契約書作成のご相談についてお話しします。
当事務所は、契約書作成をメイン業務としている行政書士事務所です。
最近ありがたいことに、契約書や規約、規程、重要事項説明書、ガイドラインなど、事業者様・個人のお客様からのご相談が増えております。
契約書といっても内容もさまざまで、ホント沢山の種類があります。
- 業務委託契約書
- 売買契約書
- 利用規約
- 社内規程
- 個人間の合意書
- 重要事項説明書
- 各種ガイドライン
などなど、会社内で使うものから、個人間で取り交わすものまで幅広くご依頼をいただいています。
そんな中、ここ最近のご相談で強く感じる変化があります。
それは、事前に生成AIを使って調べた上でご相談いただく方が非常に増えている ということです。

今回は、生成AIで調べてから契約書作成を相談する時代について、契約書作成をメインで行っている行政書士の立場からお話しします。
「チャッピーに相談してから来ました」という時代に
最近は、法人・個人を問わず、ほぼ皆さんと言ってよいほど、事前にAIで調べてからご相談に来られます。
「ChatGPTで調べてみたんですが……」
「AIに聞いたらこう言われまして……」
「チャッピーと相談した上で、最終的に先生に判断してもらいたくて来ました」
このようなお話を聞く機会が本当に増えました。

ちなみに「チャッピー」と呼ばれているあたり、AIとの距離感がだいぶ近いですね。
もはや親戚の子どもくらいの親しみやすさです。
1年前には、ここまでAIを活用して契約書の相談に来られる方が増えるとは、正直あまり想像していませんでした。
AIで事前に調べることはとても良いことです
個人的には、AIを使って事前に調べること自体はとても良いことだと思っています。
契約書や規約、規程と聞くと、どうしても難しいイメージがあります。
「何を書けばいいのか分からない」
「そもそも契約書が必要なのか分からない」
「この条項で大丈夫なのか不安」
こうした疑問を、まずAIに聞いてみることで、ある程度の方向性を知ることができます。

これは相談する側にとっても、専門家に相談する前の準備として非常に役立ちます。
また、こちらとしても、お客様がある程度イメージを持った状態でご相談に来られるため、お話がスムーズに進むこともあります。
……とはいえ、あまりにもAIが優秀になりすぎると、私の仕事も近い将来なくなるかもしれません。
そのときは「AIに仕事を取られた行政書士」として、別のブログを書こうと思います。
泣きながら(苦笑)。
ただし、AIの回答はまだ完璧ではありません
このように非常に優秀なAIですが、契約書作成で活用する際に、2026年6月時点で私が感じていることがあります。
それは、AIでの契約書相談はとても便利ですが、まだ完璧ではないということです。
もちろん、AIの回答は非常に優秀です。
一般的な契約書の作り方や、必要な条項、注意点などについて、かなり良い回答をしてくれます。
正直、「ちょっと優秀すぎない?」と思うこともあります。
行政書士の立場としては、少しだけ背筋が伸びます。
少しだけです。
ただし、契約書作成において大切なのは、一般論だけではありません。
本当に重要なのは、たとえば次のような具体的な事情です。
- その契約が、どのような背景で必要なのか
- 誰と誰が契約をするのか
- どのようなリスクを避けたいのか
- 将来、どのようなトラブルが起きそうなのか
- 取引の実態に合った内容になっているのか
契約書は、ただ形を整えればよい書類ではありません。
その契約に関わる事情や目的、当事者同士の関係性によって、入れるべき条項や表現が変わってきます。
つまり、AIが作ってくれた契約書案が一見きれいに見えたとしても、「自分のケースに本当に合っているか」という確認がとても大切になります。

AIの回答は「質問の仕方」で大きく変わります
AIはとても便利ですが、質問の仕方によって回答内容が大きく変わります。
たとえば、単に「業務委託契約書を作って」と聞く場合と、「倉敷市内の事業者同士で、継続的にデザイン制作を依頼する業務委託契約書を作りたい。報酬は月額制で、納品物の著作権や修正対応、途中解約についても明確にしたい」と聞く場合では、AIの回答はかなり変わります。

これは人間への相談でも同じです。
「契約書を作りたいです」だけでは、正直なところ、こちらも少し困ります。
たとえるなら、飲食店で「何かおいしいものください」と言うようなものです。
もちろん頑張って作りますが、「肉がいいのか、魚がいいのか」「辛いものが苦手なのか」「量は多めがいいのか」くらいは教えてほしいところです。
契約書も同じで、背景や目的によって必要な条項が変わります。
契約書作成で大切なのは「自分の状況に合っているか」
AIが作成した契約書の案は、たしかに参考になります。
しかし、その内容が本当に自社や自分の状況に合っているかは、慎重に確認する必要があります。
特に契約書では、次のような点が重要です。
トラブルになりやすい部分がカバーされているか
契約書は、単に形式を整えるための書類ではありません。
将来のトラブルを防ぐためのものです。
報酬の支払い時期、納期、キャンセル、損害賠償、秘密保持、契約解除など、後から揉めやすい部分をきちんと整理しておく必要があります。
相手方との力関係や取引実態に合っているか
契約書は、強い表現を入れれば良いというものではありません。
あまりにも一方的な内容だと、相手方が納得しないこともあります。
逆に、相手に配慮しすぎると、自分を守れない契約書になってしまうこともあります。
つまり、現実の取引に合ったバランスが大切です。
そのまま使って問題ない表現か
AIが作った文章は、一見きれいに見えます。
ただ、契約書として読むと、少しあいまいだったり、別の意味にも読めたりすることがあります。
この「なんとなく良さそう」が、契約書では少し怖いところです。

なんとなく良さそうな契約書。
それは、なんとなく丈夫そうな折りたたみ傘くらい不安です。
強風の日に本性が出ます。
AIに相談した契約書のブラッシュアップも大歓迎です
当事務所では、ゼロからの契約書作成はもちろん、AIで作成した契約書案のブラッシュアップも対応しております。
「AIで作った契約書を見てほしい」
「この条項で問題ないか確認してほしい」
「自社の取引内容に合うように修正してほしい」
「相手から提示された契約書を確認してほしい」
このようなご相談も大歓迎です。
AIを使うことは、まったく悪いことではありません。
むしろ、事前に調べた上で専門家に相談することで、よりスムーズに、より実情に合った契約書を作ることができます。
まとめ|AI時代だからこそ、契約書は最後の確認が大切です
ということで、今回は、生成AIで調べてから契約書作成を相談する時代について、契約書作成をメインで行っている行政書士の立場からお話ししました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか?
生成AIの進化により、契約書について自分で調べたり、たたき台を作ったりすることがとても簡単になりました。
これは非常に便利で、今後ますます一般的になっていくと思います。
ただし、契約書はそれぞれの事情や取引内容によって、必要な内容が変わります。
AIの回答を参考にしながらも、最終的には自分の状況に合っているかを確認することが大切です。
倉敷で契約書作成、規約作成、規程作成、重要事項説明書、ガイドライン作成をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
AIに事前相談した上でのご相談も大歓迎です。
皆さまからのご相談をお待ちしております。
行政書士やまもと事務所
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