みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
今回は 岡山県の「人手不足対策設備導入等支援補助金」の結果を速報的にお伝え致します。
6月26日に岡山県の「人手不足対策設備導入等支援補助金」について、第2期の補助事業者が公表されました。
今回の結果を見ると、第1期と比べて採択率が大きく上昇しており、今後、岡山県内で省人化・省力化のための設備導入を検討している事業者の方にとって、かなり参考になる内容です。
また、第1期で採択された事業者が、第2期でも採択されているケースも確認できます。
「一度補助金をもらったら、もう次は無理なのでは?」と思われがちですが、今回の結果を見る限り、必ずしもそうとは言い切れません。
補助金の世界、なかなか奥が深いです。
書類の厚さも、たまに辞書並みです。

今回は そんな岡山県「人手不足対策設備導入等支援補助金」の第2期の結果を推察を交えながらご紹介します。
岡山県人手不足対策補助金とは?
岡山県の人手不足対策設備導入等支援補助金は、深刻化する人手不足に対応するため、生産ラインの自動化・デジタル化、業務効率化、女性や高年齢者など多様な人材の活用につながる設備・システム導入等を支援する制度です。

単なる「設備を買うための補助金」ではなく、少ない人数でも事業を継続できる体制づくりを後押しする補助金といえます。
対象経費としては、設備等購入費、システム等構築費、クラウドサービス等の利用料、運搬具購入費などかなり幅広く認められています。
第1期と第2期では採択率が大きく違う
今回、まず一番に注目したいのが採択率です。
第1期は、申請数529件に対して採択数82件でした。
採択率にすると、約15.5%。
一方で、今回の第2期は、申請数438件に対して採択数164件でした。
採択率にすると、約37.4%です。
つまり、第2期は第1期と比べて、採択率が倍以上に上がっています。

第1期はかなり厳しい結果だった印象がありますが、第2期では申請件数が減った一方で、採択数は大きく増えました。
もちろん、これだけを見て「第2期は簡単だった」とまでは言えません。
申請内容、予算配分、審査方針、事業計画の質など、さまざまな要素が影響しているはずです。
ただ、結果だけを見ると、第2期ではより多くの事業者に交付決定が出されたことは間違いありません。
補助金申請は、宝くじではありません。
でも、準備不足で出すと、当選番号を見る前に財布を落とすようなものです。
採択された事業者のみなさま、おめでとうございます。
「去年もらったから今年はダメ」とは限らない
今回の結果で特に注目したいのが、第1期と第2期で重複して採択されている事業者が結構多い点です。
第2期の募集要項では、第1期の交付決定を受けた事業者、つまり第1期で補助金をもらった事業者も申請可能とされていました。
ただし、その場合の補助限度額は通常の2,000万円ではなく、1,000万円となります。
この点は、今後の補助金活用を考えるうえで非常に重要です。
補助金というと、こう考える方も多いかと思います。
「去年もらったから、今年はもう無理だろう」
「一度採択された会社は、次は不利になるのではないか」
しかし、少なくともこの補助金については、前回採択されたからといって、直ちに対象外になるわけではありません。
もっとも、同じ内容をそのまま繰り返して申請すればよい、という話ではありません。
第1期とは異なる設備投資、別工程の省人化、新たな人手不足対策など、事業計画として合理的に説明できることが前提になります。
段階的に設備投資を進めたい事業者にとっては、今回の結果はかなり前向きな材料といえるでしょうね。
採択事業者を見ると、やはり製造業・建設業が目立つ
第1期の採択結果では、業種分類も公表されており、製造業の採択が非常に多く、建設業も一定数採択されていました。
一方で、今回の第2期では業種分類までは公表されていませんが、採択事業者名を見ると、「工業」「製作所」「鉄工」「金属」「精機」「電機」「設備」「建設」など、製造業や建設業と推察される事業者が多く見受けられます。

もちろん、事業者名だけで業種を断定することはできません。
ただ、全体の傾向としては、製造業・建設業など、現場作業を伴う業種との相性がよい補助金であるように感じます。
たとえば、次のような計画は、この補助金の趣旨と合いやすいと考えられます。
評価されやすい可能性がある取組例
製造ラインの自動化、金属加工や機械加工の省力化、建設現場や設備工事の作業効率化、食品製造や加工工程の機械化、少人数でも作業を回せる設備導入などです。
要するに、「人が足りないから大変です」だけで終わるのではなく、「この設備を入れることで、この作業がこれだけ楽になります」という説明が重要になります。
ここを曖昧にすると、審査する側も困ります。
審査員の方もエスパーではありません。たぶん。
岡山県としても、現場系産業の人手不足を重く見ているのではないか
今回の採択結果を見ると、岡山県としても、製造業や建設業など、地域経済を支える現場系産業の人手不足を重く見ているのではないかと感じます。
製造業や建設業は、岡山県内の経済を支える重要な産業です。
一方で、若手人材の確保が難しい、熟練者の高齢化が進んでいる、作業が特定の人に集中している、といった課題を抱える事業者も少なくありません。
こうした業種では、人を増やすことだけでなく、設備やシステムを導入して、少ない人数でも事業を継続できる体制をつくることが重要です。

その意味で、この補助金は単なる設備投資支援ではなく、岡山県内の中小企業が将来も事業を続けていくための「省人化・省力化支援」としての性格が強い制度だといえます。
採択を目指すなら「人手不足との関係性」が重要
今回の採択結果を見ると、単に「古くなった設備を新しくしたい」という理由だけでは、採択は難しかったのではないかと思われます。
この補助金は、名前のとおり 「人手不足対策」 が目的です。
そのため、以下のような説明だけでは、少し弱かった可能性があります。
「設備が古いので買い替えたいです」
「新しい機械の方が性能が良さそうです」
「そろそろ更新時期なのでお願いします」
補助金の審査では、設備そのものの必要性だけでなく、その設備を導入することで人手不足の課題がどのように解決されるのかが重要になります。

募集要項でも、補助事業者の選定にあたり、自社の業務の流れ、投入している人員、作業にかかる時間、人手不足の問題点、そして設備導入によって期待される効果などが着眼点として示されています。
つまり、採択を目指すには、次のような点を具体的に整理しておく必要があります。
「どの作業が省力化されるのか」
「何人分の作業負担が軽減されるのか」
「作業時間がどれくらい短縮されるのか」
「人手不足の中でも事業を継続できる体制になるのか」
「女性や高年齢者など、多様な人材が働きやすくなるのか」
たとえば、単に「機械を導入します」ではなく、
「これまで2人で3時間かかっていた作業が、設備導入後は1人で1時間程度に短縮できる」
「重い材料を手作業で運んでいた工程を機械化することで、高年齢の従業員でも作業しやすくなる」
「熟練者しか対応できなかった作業を標準化し、経験の浅い従業員でも対応できるようにする」
といった形で、人手不足との関係性を具体的に説明することが大切です。

この補助金のテーマは、あくまで「人手不足対策」です。
売上アップや設備更新の必要性を説明することも大切ですが、それだけを前面に出すのではなく、人手不足の課題と設備導入の効果をしっかり結びつけること が採択に向けた重要なポイントだと考えられます。
補助金の申請書では、「新しい設備が欲しいです!」だけだと少し物足りません。
審査する側からすると、「それで、人手不足はどう改善されるんですか?」という話になります。
ここをきちんと説明できるかどうかが、採択・不採択の分かれ道になった可能性があります。
申請準備ではスケジュール管理にも注意
補助金申請では、事業計画の内容だけでなく、スケジュール管理も重要です。
GビズIDの取得には2〜3週間程度かかる場合もあります。
また、補助事業には対象期間があり、発注・納品・支払のタイミングを誤ると、せっかくの経費が補助対象外になる可能性もあります。
補助金は、「採択されたら終わり」ではありません。
むしろ、採択後からが本番です。
ここで気を抜くと、マラソンでゴールテープ直前に靴ひもを結び直すようなことになります。
まとめ|次回以降の補助金申請では「省人化の説明」がカギ
今回発表された岡山県人手不足対策設備導入等支援補助金の第2期交付決定結果を見ると、第1期と比べて採択率は大きく上昇しました。
第1期では約15.5%だった採択率が、第2期では約37.4%となり、採択数も82件から164件へと倍増しています。
また、第1期で採択された事業者が第2期でも採択されているケースが確認できるため、「去年補助金をもらったから今年は無理」と決めつける必要はありません。
一方で、採択事業者の傾向を見ると、やはり製造業や建設業など、現場系の業種が目立つ印象です。
こういった傾向も踏まえて今後、同様の補助金に申請する場合は、単に設備の必要性を説明するだけでなく、「その設備によって、どの作業が、どれだけ省人化・省力化されるのか」を具体的に整理することが重要です。
補助金は、設備を買うためのお金ではなく、事業課題を解決するための支援制度です。
今回の結果は、その点をあらためて示すものだったと感じます。
岡山県の補助金申請サポートは当事務所へご相談ください
当事務所では、岡山県倉敷市を拠点に、補助金申請に関するご相談、事業計画の整理、申請書類作成のサポートを行っています。
「自社の設備投資が補助金の対象になりそうか知りたい」
「人手不足対策として、どのように事業計画をまとめればよいかわからない」
「採択されやすい申請書にするため、専門家に相談したい」
このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
なお、制度によっては電子申請を事業者様ご自身で行う必要がある場合があります。
その場合でも、当事務所では申請内容の整理や書類作成面からしっかりサポートいたします。
岡山県内で補助金活用をご検討中の事業者様は、ぜひ一度ご相談ください。
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