小規模事業者持続化補助金の活用ガイド
はじめに
倉敷市をはじめとする地域の製造業では、これから新しい市場への挑戦を検討されている会社が少なくありません。
とりわけ「海外展開」を視野に入れると、展示会出展や製品カタログの翻訳、多言語対応のウェブサイト制作など、やりたいことは山ほどあっても費用面が大きな課題となります。
そんなときに活用できる制度が「小規模事業者持続化補助金」
対象者は限られますが、製造業にとっては条件に合致しやすく、しかも販路開拓や業務効率化に直結する取り組みを支援してくれる心強い制度です。
今回は、来春の事業展開を目指す製造業に向けて、この補助金の概要や活用できる具体例、注意点などを整理してご紹介します。
小規模事業者持続化補助金とは
小規模事業者持続化補助金は、中小企業庁が実施する制度で、小規模事業者が販路開拓や業務効率化に取り組む際の経費を補助することを目的としています。
製造業の場合、常時使用する従業員が20名以下であれば対象となります。
つまり、多くの中小企業が「小規模」とは呼ばれていても、この制度を使えるのは一部の会社に限られているのです。
御社がこの基準に当てはまるなら、それだけで「挑戦できる立場」に立っています。

補助率は原則2/3、赤字の場合は3/4に引き上げられます。
補助額の上限は通常50万円ですが、インボイス対応や賃上げを行えば最大250万円まで広がります。
申請は2025年10月に始まり、採択結果は2026年3月頃に公表予定です。
春に結果が分かるため、新年度の事業計画とピタリと合うタイミングといえるでしょう。
制度の概要
- 対象事業者:従業員20名以下の製造業
- 補助率:原則2/3(赤字企業は3/4)
- 補助上限額:50万円(条件を満たすと最大250万円)
- 申請受付:2025年10月3日(金)~11月28日(金)
- 採択結果:2026年3月頃予定
海外展開に使える具体例
来春から海外に挑戦したいと考える製造業にとって、この補助金は特に魅力的です。
なぜなら、海外展開に伴う具体的な経費の多くが補助対象となるからです。
たとえば、韓国ソウルで開かれる産業展示会に出展する際のブース設営費やサンプル輸送費、スタッフの渡航費や宿泊費といった出費があります。
こうした展示会出展関連の経費は補助対象です。
また、日本語で作成した製品カタログを韓国語に翻訳したり、現地商談で通訳を手配したりする費用も対象になります。

さらに、海外の顧客にもアクセスしてもらえるよう自社のホームページに韓国語ページを追加したり、越境ECサイトを構築したりする取り組みも補助対象です。
製品を海外規格に合わせて少し改良したり、新しいデザインに変更したりするときに発生する試験検査や外注費も支援を受けられます。
普段であればすべて自社で負担するしかないこれらの費用を、補助金によって2/3(赤字なら3/4)まで国が支援してくれるのは大きな魅力です。
注意しておくべきポイント
もちろん、補助金を使うには気をつけなければならないこともあります。
最も大きな注意点は、補助金が「後払い方式」であるということです。
まずは自社で立て替えて支払い、事業が完了したあとに精算されます。そのため、当面の資金繰りを考えておく必要があります。
また、100万円を超える機械装置を導入する場合は相見積を取らなければなりません。
すでに契約や発注を済ませてしまった経費も対象外です。
つまり「これから始める取り組み」にしか使えない仕組みになっています。
さらに、対象となるのは「事業に直接必要なもの」に限られます。
パソコンやスマートフォン、複合機といった汎用的な製品は対象外です。
あくまで販路開拓や業務効率化に直結する経費であることが求められます。
なぜ製造業にドンピシャなのか
小規模事業者持続化補助金は一見すると幅広く見えますが、実際には対象となる企業は限られています。
商業やサービス業の場合は従業員5人以下とかなり厳しい基準が設けられていますが、製造業は20人以下まで対象です。
つまり、他業種に比べて製造業は制度に乗りやすい立場にあります。
しかも、製造業では販路拡大や海外展開を狙った投資が多く、補助金の趣旨とも合致します。
実際に、展示会への出展や翻訳、多言語対応など、補助金をうまく活用すればすぐに役立つ場面が多いのです。
この「対象が狭いのに自社は当てはまる」という点が重要です。
つまり、対象外の企業が多い中でチャンスを掴める立場にあるのです。

タイミングを逃さないために
今回の第18回公募は、2025年10月に申請が始まり、2026年3月頃に採択結果が公表されます。
交付決定を経て実際に事業を進められるのは来春以降です。
これはまさに新年度の事業展開と合致するタイミングです。
もし来春に海外展開を計画しているなら、この補助金を組み込んでおくのは理にかなっています。
事業計画と補助金のスケジュールが合致している今だからこそ、申請の準備を進める価値があります。
まとめ
ということで、今回は 来春の事業展開を目指す製造業に向けて、この補助金の概要や活用できる具体例、注意点などを整理してご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
小規模事業者持続化補助金は、販路開拓や業務効率化を目的とした制度であり、対象が限られている分、製造業にとっては非常に活用しやすいものです。
展示会出展、翻訳、多言語対応のウェブサイト、製品改良など、海外展開に直結する経費が支援されるため、来春に向けた挑戦を後押ししてくれます。
行政書士やまもと事務所では、補助金申請のサポートに加え、海外での取引に欠かせない契約書作成なども含めて、事業の発展をトータルで支援しています。
費用面の不安を軽減しつつ、安心して新しい市場に踏み出せるよう、お手伝いできれば幸いです。
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