みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
今回は ヤングケアラーについて思うことを語ってみます。
先日、あることをきっかけに、「ヤングケアラー」について改めて考える機会がありました。
ヤングケアラーとは、本来であれば大人が担うような家族の介護や世話を、日常的に行っている子どもや若者のことです。
高齢の祖父母の介護をしている。
病気の親に代わって、家事や身の回りのことをしている。
障がいのある兄弟姉妹を支えている。
家族のことを大切に思い、毎日頑張っている子どもたちがいます。

けれど、その頑張りによって、勉強する時間や友達と過ごす時間、ゆっくり休む時間まで失われているとしたら、それは本人だけで抱えるには重すぎる問題です。
私もこれまで、「ヤングケアラー」という言葉は知っていました。
ただ、正直に言えば、自分のこととして深く考えたことはありませんでした。
ニュースなどで見かけて、「大変な問題だな」と思う。
けれど、そこで終わっていたように思います。
そんな私が最近、家族のことや仕事のことを考える中で、ふと思うようになりました。
行政書士として、何かできることはないだろうか。
行政書士は医師でも、カウンセラーでもない
私は行政書士です。
医師ではありません。
福祉の専門家でもなければ、カウンセラーでもありません。
そのため、病気の診断をすることもできませんし、心の悩みに対して専門的なカウンセリングを行うこともできません。
ヤングケアラーが抱える問題は、介護、病気、障がい、家庭環境、学校生活、経済的な不安など、いくつもの事情が重なっていることがあります。
それを行政書士一人で解決できるとは思っていません。
行政書士の書類作成能力も、さすがに万能ではありません。
「悩み一式」と書いて役所に提出すれば解決するような申請書があればよいのですが、残念ながら、今のところそのような様式は見たことがありません。
だから、私がすべて何とかしますとは言えません。
けれど、何もできないとも思っていません。
行政書士は「行政への橋渡し」ができる
行政書士は、その名のとおり「行政の書士」です。
日頃から役所の窓口や行政手続、さまざまな制度に関わっています。
どの窓口に相談すればよいのか。
利用できる制度があるのか。
相談するときに、どのようなことを伝えればよいのか。
そうしたことを調べ、整理し、行政へつなぐことはできます。
ヤングケアラーの問題を、行政書士が直接解決することは難しいでしょう。
けれど、困っている人と行政の間に立ち、必要な支援へつなぐ橋渡し役になることはできるかもしれません。

橋そのものは目立ちません。
けれど、橋がなければ向こう岸へ渡れないこともあります。
行政書士も、そんな存在であってよいのではないかと思っています。
「どこに相談すればいいか分からない」を一緒に整理する
困っているときほど、何から始めればよいのか分からなくなるものです。
市役所へ相談すればよいのか。
学校の先生に話せばよいのか。
福祉の窓口へ行けばよいのか。
そもそも、自分の悩みが相談してよい内容なのか。
考えているうちに、動けなくなってしまうこともあります。
行政の制度はたくさんありますが、必要な人に分かりやすく届いているとは限りません。
制度の名前は難しく、相談窓口も分かれていて、ホームページを開いても、どこを見ればよいのか迷うことがあります。
何度もリンクを押しているうちに、最初に何を調べていたのか分からなくなる。
行政のホームページでは、時々起こることです。
そんなとき、話を聞きながら、「まずは、この窓口に相談してみましょう」「このような制度が使えるかもしれません」「相談する前に、今の状況を一緒に整理しましょう」とお伝えすることはできます。

きれいに説明できなくても大丈夫
悩みを相談するとき、自分の状況をきれいに説明しなければならないと思っている方もいるかもしれません。
けれど、最初から話がまとまっていなくても大丈夫です。
何に困っているのか、自分でもよく分からない。
どこから話せばよいか分からない。
そんな状態でも構いません。
まずは、「ちょっとしんどいです」「どうしたらいいか分かりません」その一言からでよいと思います。
話していく中で、困っていることを一つずつ整理していけばよいのです。
そして、医療の支援が必要であれば医療機関へ。
心のケアが必要であればカウンセラーなどの専門家へ。
福祉の支援が必要であれば、行政や福祉の相談窓口へ。
行政書士が自分ですべてを抱え込むのではなく、必要な専門家や行政機関につなぐことが大切だと考えています。
行政書士として、一人の人間として
私はヤングケアラー支援の専門家ではありません。
知らないことも多く、これから学ばなければならないこともたくさんあります。
それでも、知らないから関わらないのではなく、知らないからこそ学びたいと思っています。
そして、行政書士として行政への橋渡しをするだけでなく、一人の人間として、目の前で悩んでいる人の話を聞ける存在でありたいと思っています。
すぐに答えが出ないこともあるでしょう。
利用できる制度が見つからないこともあるかもしれません。
それでも、一緒に考えることはできます。
一緒に相談先を探すこともできます。
そのことが、誰かの負担を少しでも軽くするきっかけになればと思っています。
まとめ|悩んでいるあなたへ
行政書士は、医師ではありません。
カウンセラーでもありません。
ヤングケアラーが抱える問題を、行政書士だけで解決することはできません。
ただ、行政書士は「行政の書士」です。
行政の制度を調べ、相談先を整理し、必要な支援へつなぐ橋渡しをすることはできます。
「ちょっとしんどいです」
「どうしたらいいか分かりません」
そう感じているあなた。どうか、一人で抱え込まないでください。
話がまとまっていなくても大丈夫です。
何に困っているのか、うまく説明できなくても構いません。
悩んでいるあなた、ぜひご相談ください。

行政書士としてできることには限りがあります。
それでも、行政への橋渡し役として、あなたと一緒に次の一歩を考えていきたいと思います。
行政書士やまもと事務所
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