みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
先日、ブログで「行政書士になってよかったこと」という記事を書きました。
今回はその反対に、行政書士になって悪かったことについて書いてみたいと思います。
……とはいえ、「悪かったこと」と言うと少し語弊があります。
正確には、行政書士として開業してから『これが現実なのか……』と突きつけられたことという感じです。

行政書士という仕事は、やりがいもあります。
お客様から「ありがとう」と言っていただける瞬間は、本当にうれしいです。
ただ、その一方で、開業前にはあまり見えていなかった現実もあります。
今回は、行政書士として開業して1年ちょっとの私が感じた、行政書士のリアルな部分を、少しだけお笑い要素も交えながらお話しします。
行政書士になって悪かったこと① 数をこなさないと事務所運営が厳しい
行政書士になってまず感じた現実。
それは、とにかく数をこなさないといけないということです。
行政書士の仕事は単発案件が多い
行政書士の仕事は、基本的に単発のご依頼が多いです。
もちろん、顧問契約や継続的なサポートもありますが、多くの業務は以下のような1件ごとのご依頼です。
- 内容証明の作成
- 契約書作成
- 契約書チェック
- 古物商許可申請
- 電気工事業者登録
- 各種許認可申請
ちなみに 当事務所の場合でいうと、たとえば以下のような料金です。
内容証明は11,000円。
契約書作成は33,000円。
契約書チェックは22,000円。
古物商許可申請は39,600円。
電気工事業者の登録でも44,000円。
こうして見ると、10万円以下の案件が多いです。
もちろん、お客様にとってご依頼しやすい価格であることは大切です。
ただ、事務所を運営する側からすると、1件1件を丁寧に対応しながら、ある程度の件数をこなしていかないと経営が成り立ちません。
相談が入らない週は正直かなり不安です
行政書士として開業すると、毎日自動的に相談が入ってくるわけではありません。
ホームページを作ったからといって、翌朝ポストに依頼書が山盛り届くわけでもありません。
そんな世界だったら、行政書士全員、毎朝ポストの前でニヤニヤしています。
実際には、相談が1週間に1件も入らないこともあります。
これは正直、かなり不安です。

「行政書士は食えない」と言われることがありますが、もしかするとこのあたりが理由の一つなのかもしれません。
行政書士の開業は、資格を取ったら終わりではありません。
むしろ、そこからが本番です。
集客、営業、ホームページ運営、ブログ更新、問い合わせ対応、見積書作成、実務処理。
全部やります。
気分としては、行政書士というより、ひとり総合商社です。
ただし社員は自分だけです。
社長も自分、平社員も自分、掃除係も自分です。
行政書士になって悪かったこと② 仕事量をコントロールしにくい
2つ目の現実は、仕事量を自分で完全にはコントロールできないということです。
相談がないと不安、相談が多すぎても大変
行政書士の仕事は、相談が入らないと不安です。
しかし、ありがたいことに相談が多く入ると、今度は別の意味で大変になります。
「ご相談ありがとうございます!」
「ご依頼ありがとうございます!」
「もちろん対応いたします!」
と元気よく言っているうちに、気づけばスケジュール帳が真っ黒になります。

予定表を見て、「これは予定表なのか、塗り絵なのか」と思うこともあります…
忙しい時期は一気にやってくる
行政書士の仕事は、不思議なことに相談が重なる時期があります。
昨日まで静かだったのに、急に問い合わせが続く。
メールが来る。
電話が鳴る。
面談が入る。
追加資料の連絡が来る。
まるで急にラッシュが始まります。
実は、今年の4月はかなり忙しく、正直少し病みかけました。
いや、少しどころではないかもしれません。
パソコンの前で、コーヒーを片手に「私は今、何の書類を作っているんだろう」と遠い目をしていました。

もちろん、ご相談をいただけることは本当にありがたいです。
ただ、行政書士の開業後は、暇な不安と忙しすぎる不安の両方があります。
暇なら暇で不安。
忙しければ忙しいで大変。
なかなかワガママな話ですが、これが個人事務所のリアルだと感じています。
行政書士になって悪かったこと③ 思うように仕事が進まない
3つ目は、思っている以上に仕事が予定どおり進まないということです。
これは行政書士業務をしていて、本当によく感じます。
簡単そうな案件ほど意外と時間がかかる
開業前は、書類作成の仕事について、もう少しスムーズに進むものだと思っていました。
ご依頼を受ける。
必要事項を確認する。
書類を作る。
納品する。
入金される。
この流れを想像していました。
しかし現実は、そんなに一直線ではありません。
実際には、こんなことが普通にあります。
「相手方とまだ条件が決まっていません」
「必要書類を探しています」
「受講証をなくしてしまいました」
「確認してまた連絡します」
そして、その「また連絡します」が、こちらの想像より長旅になることもあります。
契約書作成が4ヶ月かかったこともあります
たとえば、契約書作成のご依頼で、「急いで契約書作成をお願いします!」とご相談をいただいたことがあります。
こちらとしては、「これはすぐ納品して、今月の売上になるな」と思いますよね。
しかしその後、「実は相手方とまだ契約内容を詰めきれていないんです」という連絡がありました。
結果、契約書が完成するまでに4ヶ月ほどかかりました。
心の中では、「急ぎとは……?」と広辞苑を引きたくなりました(苦笑)。

もちろん、お客様にも事情があります。
相手方との調整が必要なこともあります。
契約書は内容が固まっていなければ作れません。
なので、これは仕方のないことです。
ただ、行政書士側としては、案件が長期化すると売上の見込みもずれていきます。
ここは開業してから感じた大きな現実です。
許認可申請でも予定どおり進まないことがある
産業廃棄物収集運搬業の申請でも、必要な受講証を紛失されていて、再発行や再受講の関係で2ヶ月ほど待ったことがあります。
許認可申請は、行政書士だけが頑張れば進むものではありません。
お客様にご用意いただく書類。
役所の審査。
関係者の確認。
日程調整。
いろいろな要素が関わります。
そのため、行政書士の仕事は、意外と「待つ」時間も多いです。
書類を作るだけでなく、進捗管理をして、連絡をして、また待つ。
気分は少しだけ釣り人です。
ただし釣っているのは魚ではなく、必要書類です。
行政書士になって悪かったこと④ 労働時間がブラックになりがち
4つ目は、労働時間がブラックになりがちということです。
これは私の周りだけなのかもしれませんが、行政書士はなかなかハードな仕事です。
個人事務所は全方位対応になりやすい
当事務所では、契約書作成と補助金申請サポートをメイン業務としています。
ただ、それ以外にも以下のような業務も行っております。
- 許認可申請
- 会社設立
- 相続手続き
- 遺言書作成サポート
- 内容証明
- 各種法人関係のご相談
つまり、かなり全方位です。
サッカーでいうと、フォワードもミッドフィルダーもディフェンダーもキーパーも全部自分。
しかもたまに審判も自分です(笑)。

平日夜や休日の面談もあります
そんな全方位で業務を行っている当事務所ですが、平日は法人関係のご相談が多く入ります。
一方で、個人の方や個人事業主の方は、平日の日中に時間が取りにくいこともあります。
そのため、平日夜や休日に面談することもあります。
場合によっては、早朝5時から、夜勤明けの方と面談したこともあります。
早朝5時です。
普通の人なら、まだ夢の中で美観地区を散歩している時間です。
しかし私は、資料を持って面談しています。

行政書士という仕事は、お客様の都合に合わせる場面も多いです。
そのため、気づけば労働時間が長くなっていることがあります。
とはいえ健康管理はかなり大事です
ここまで読んでこう思った方いませんか?
「おいおい、この行政書士 大丈夫か?」
一応、言っておきます。
私は毎日ジョギングをしています。
1ヶ月に300km以上走ってます。
睡眠も最低6時間は取るようにしています。
毎晩21時台に寝ているので、ニュースステーションはもう数年観ていません。
「お酒は宗教上の理由で飲めないんですわ」といって飲み会にも参加しませんし、お酒も5年以上1滴も飲んでません。
健康には人一倍気をつけています。
行政書士として長く仕事を続けるためには、体調管理も大切です。
どれだけ仕事があっても、体を壊してしまっては意味がありません。
お客様のためにも、自分自身のためにも、無理をしすぎない仕組み作りは必要だと感じています。
行政書士開業は甘くない。でもやりがいはある
ここまで、行政書士になって感じた厳しい現実について書いてきました。
数をこなさないといけない。
仕事量をコントロールしにくい。
思うように案件が進まない。
労働時間が長くなりがち。
こうして並べると、なかなか大変です。
とはいえ今回、「行政書士になって悪かったこと」というテーマで書いていますが、行政書士になったこと自体を後悔しているわけではありません。
むしろ、行政書士になったからこそ出会えた方がいます。
行政書士になったからこそ経験できた仕事があります。
行政書士になったからこそ、「ありがとう」と言っていただける瞬間があります。
大変なことは多いです。
でも、その分やりがいもあります。

ただし、開業前に想像していたような、「資格を取ったら安定」「事務所を出したら自然に仕事が来る」という世界ではありません。
行政書士開業は、かなりリアルな自営業です。
資格業でありながら、経営者でもあります。
専門家でありながら、営業マンでもあります。
書類作成者でありながら、時にはメンタル調整係でもあります。
なかなか忙しい仕事です。
名刺の肩書きに「行政書士」と書いていますが、実際にはその下に小さく「何でも屋ではありませんが、かなり頑張ります」と書きたいくらいです。
まとめ|行政書士の現実も含めて、これからも頑張ります
ということで、今回は 行政書士になって悪かったことというテーマで、開業後に感じたリアルな現実についてお話ししました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
行政書士の仕事は、決して楽な仕事ではありません。
ただ、地域の方や事業者の方のお困りごとをサポートできる、とてもやりがいのある仕事でもあります。
当事務所は倉敷市を中心に、契約書作成、補助金申請サポート、許認可申請、会社設立、相続・遺言、内容証明の作成サポートなどを行っております。
お困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
また「こんなこと相談してもいいのかな?」という内容でも大丈夫です。
皆さまのお悩みに寄り添いながら、できる限りわかりやすく、丁寧にサポートいたします。
今日も現実に軽く打ちのめされつつ、ジョギングで体力を回復しながら、行政書士として頑張ってまいります。
行政書士やまもと事務所
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