行政書士になって初の総会なるものに参加しました。
が!
やっちゃいました。。。
見事に逃亡しちゃいました。
本日は、そんな私の「初・行政書士会総会逃亡劇」という珍事をご紹介します。
行政書士会の総会ってどんなもの?
行政書士会の総会って学校で例えるなら
「年度末の全校集会」+「保護者会・PTA総会」+「学年懇親会」
この3つが合体したようなイベントでしょうか。
全校集会的な厳かな雰囲気の中で、校長先生や来賓が挨拶し、年間の活動報告や今後の方針をみんなで聞く。
その後、“保護者会”のように会の運営に関する話し合いも行い、議案に賛成・反対で手を挙げたりも。最後は、“懇親会”として、同級生(会員)同士の親睦タイムや名刺交換タイムもあります。
そんな1年に1度のビッグなイベント
それが行政書士会の総会。
この総会には、全国組織の会長や、国会議員の先生の秘書さん(本人は国会審議中で不在)に県議会議員の先生。
そして弁護士会・司法書士会・公認会計士会・税理士会・社労士会など、他士業の会長さん(または代理の方)までズラリと勢ぞろい。
まさに「業界の名士が一堂に会する祭典」という雰囲気です。
その光景を目の当たりにした瞬間――
「あれ?ここ本当に自分がいていい場所…?」と、内心ザワつき始めました。
会場に入る前から緊張、開始30分で帰りたい度70%
会場に入ると、あたりは見渡す限り大ベテランの先生方ばかり。
皆さん顔なじみなのか、受付の段階から「久しぶり!」「この前の件どうだった?」と和やかムードが漂っています。
それに比べて私は、知っている先生はゼロ。
サラリーマン経験は長いものの、行政書士としては新米なので業界の空気感にもまだ全く慣れず……。
極度のコミュ障も相まって、自分から挨拶のひとつもできません。
「せめて知り合いの一人でもいれば…」
そんな淡い期待もむなしく、
ただひたすら資料をめくるフリ、スマホをいじるフリ。
気配を消すことに全集中。

開始30分、すでに「帰りたい度70%」。
周囲の和やかトークに全く混ざれない自分の“蚊帳の外感”に、ちょっと凹みながら静かに時が過ぎるのを待ちます。
懇親会までの“修行タイム”と、実務トークの洗礼
ようやく総会が終わった…と思いきや、
なんと懇親会(親睦会)まで2時間もの空白タイム。
「いやいや、これ何のための時間なん…?」と心の中でツッコミが止まりません。
周りを見れば、先輩先生方は名刺交換に盛り上がり、近況報告、業務談義…もうとにかく楽しそう。
そしてふと耳に飛び込んでくるのが、
「農地転用どうなった?」
「建設業許可、最近多いよね」
「宅建業登録、そろそろ新規の波来そうだよ」
……などなど、バリバリの実務ネタばかり。
一応、実務本で勉強したことはあるものの、
「実際には一度も受任したことがない」話題に、「すみません、全く分かりません…」と心の中で小さくつぶやく自分。
「ここは本当に自分みたいな新人がいていい場所じゃないんじゃ…」
「こんなレベルの高い先生方の輪に、いつか入れる日が来るのかな…」
ますます“ぼっち感”が増していきました。

まさにこんな感じ!
圧倒的アウェー感に心折れそう…そんな時に一本の電話が
「このままあと2時間、どうやって過ごせばいいんだろう」
会場をキョロキョロするわけにもいかず、
トイレに行くふりも限界、
カフェで一人休憩も勇気が出ず――
と、そんなときに救世主(?)のごとくスマホが着信。
「先生のホームページ拝見して、SEO対策とか興味ありませんか?」
そう、行政書士あるあるの営業電話です(笑)
普段なら「いや、興味ないです」と即切りするところ、
この時ばかりは“逃げ場を与えてくれる魔法の電話”に感じてしまい、
なぜか丁寧に話を聞いてしまいました。
そのまま電話片手に会場を抜け出し、
気づけばホテルの外に出ている自分。
「あ、今日はもう帰ろう」
自分でも呆れるほどナチュラルに、懇親会参加を諦めていました。
逃亡事件、そして“やらかし”に気づく
そうやって懇親会にも出ず、
そそくさと会場を後にしてしまった私。
そして帰宅途中、ふと嫌な予感が…。
「…あれ?懇親会費用、払ってなくない?」
逃亡劇に夢中で、肝心の費用未払い事件まで起こしてしまったわけです。
これはまずい…!と思い、
自宅に帰ってから、お詫びとお支払いの意思を事務局へメールでお送りさせて頂きました。
新人のくせにご迷惑ばかりおかけしてしまい、重ねてお詫び申し上げます。
本当は目標もあった…でもほろ苦デビューに
実は「せめて今日は気の合う先生を一人くらい見つけたい!」
そんな目標もこっそり持って臨んだ初総会でしたが…
結局は一言も発せずに終了という切ないデビュー戦に。
言い訳がましいですが、
季節の変わり目に起きる持病の頭痛、
総会特有の独特な空気感、
そして想像以上のアウェー感…。
この三重苦で、心身ともに完全ノックアウトされてしまいました。
行政書士になって2ヶ月。
今日は初めて「つらい…」と感じた1日。
私にとって、ほろ苦い総会デビューとなりました。
まとめ - ポンコツ新人は無理しなくていい!
と、ここまで読んでいただいた方の中には、「コイツ、どんだけポンコツなんだよ…」と思われた方も多いのではないでしょうか。
はい、その通り。自分でも本当にポンコツだと思っています(笑)
でも、これが私の性格。
子供の頃からコミュ障気味で、もう一生治らないんだろうな~と半ば諦めてます。
でもそれも「自分の個性」だと思って、最近はあえて開き直ることにしています。
正直、「無理して馴染もう」とか「頑張って溶け込もう」とか、気合を入れ過ぎると逆に疲れ果てます。
今回の“逃亡事件”は大いなる失敗体験ですが、これもまた自分らしさの一部。
「いつかは自分も自然に笑って会話に混ざれる日が来るのかな?」
そう思いながら、今日はこの経験をネタに自分を慰めようと思います。
同じように悩んでいる新人さんがいたら、ぜひ一緒に“ポンコツ自慢”しましょう(笑)
次の機会には、
「ちょっとだけ勇気を出す!」を目標に、
また総会リベンジしてみます。
以上、ポンコツ新人行政書士の、ほろ苦総会デビュー逃亡事件でした!
最後までお付き合いありがとうございました!
【行政書士やまもと事務所】
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