みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
今回は これから起業を考えている方にお伝えしたい事業の報告性についてお話しをします。
法人設立のご相談を受けていると、よく聞かれることがあります。
「こんな事業をしようと思っているんですけど、どう思いますか?」
この質問、実はかなり多いです。
そして、行政書士としての正直な答えは……
うーん、正直なところ、事業の方向性が正しいかどうかは分かりません。

いきなり身もふたもないことを言ってしまいました。
ブログ開始早々、ちゃぶ台をひっくり返すスタイルです。
ただ、これは決して冷たい意味ではありません。
行政書士として、定款の作成、法人設立に必要な書類の準備、契約書の整備、許認可や届出の確認などはサポートできます。
しかし、その事業が本当にうまくいくのか、ニーズがあるのか、価格設定が妥当なのか、集客できるのかまでは、正直なところ分からないのです。
創業時の「事業の方向性」は誰に聞くべきか
創業時や起業準備の段階では、事業の方向性に迷うことが多いと思います。
「このサービスに需要はあるのか」
「この地域でやっていけるのか」
「価格は高すぎないか」
「そもそもこの業界って実際どうなのか」
考え始めると、どんどん不安になります。
気づけば深夜に検索しまくり、関連動画を見続け、最後はなぜか猫の動画にたどり着く。
創業あるあるです。

そんなときにおすすめしているのが、すでにその事業をされている方に、ダメ元でヒアリングしてみることです。
机上の空論より、先行者のリアルな話が参考になる
事業計画を考えることはもちろん大切です。
市場調査も必要ですし、数字のシミュレーションも重要です。
ただ、机の上だけで考えていると、どうしても現実とのズレが出ることがあります。
実際に事業をしている先輩経営者や同業者の方から話を聞くと、こういった生々しい情報が得られることがあります。
「それは意外と需要がありますよ」
「そこは思ったより大変です」
「最初はこの部分で苦労しました」
「その価格設定だと厳しいかもしれません」
これはネット検索だけではなかなか分からない情報です。
言ってしまえば、創業前の“現場の空気読み”です。

私も行政書士になる前に、先輩事務所へ連絡したことがあります
実は私自身も、行政書士になる前に、ある先輩行政書士の先生の事務所へ連絡したことがあります。
「これから行政書士になろうと思っているので、色々と教えていただけませんか」
という趣旨で連絡したところ、最初の事務所の先生からは、なかなか厳しい反応をいただきました。
「はぁ?なんですか?」
「何を知りたいのか明確でなければ、何も教えられませんし、教える義理もありません」
という感じで、ピシャッと切られました。
その瞬間、電話口で心の正座をしました。
背筋だけは、たぶん人生で一番伸びていました。
ただ、今思えばその先生のおっしゃることも分かります。
忙しい中で、目的が曖昧な相談に時間を取るのは難しいですし、相手にも都合があります。
ダメでも当たり前。だから「ダメ元」でいい
最初の連絡で心が折れかけましたが、そこで諦めず、別の事務所にも連絡してみました。
すると、別の先生は色々とお話を聞かせてくださいました。
業務のこと、開業前に考えておいた方がいいこと、現実的な大変さなど、とても参考になる話を聞けたことを覚えています。

もちろん、全員が快く対応してくれるわけではありません。
むしろ、断られることの方が多いかもしれません。
でも、それでいいのです。
ダメ元です。
断られても失うものはそれほどありません。
少し心がシュンとするくらいです。
お茶でも飲めば、だいたい回復します。
相談を受けてくれる人は意外といる
私自身も、過去に一度だけ、これから行政書士を目指している方からご相談をいただいたことがあります。
そのときは、「全く参考にならないかもしれませんよ」と前置きした上で、Zoomで30分ほどお話をしました。
私個人としては、時間さえ合えば、そういったお話をすること自体は全然問題ありません。
もちろん、すべてのご相談に対応できるわけではありませんが、同じように考えている方はきっといると思います。
事業をしている人の中には、「自分も昔、誰かに助けてもらったから応援したい気持ちはある」という方もいます。
だからこそ、創業時に事業の方向性で迷ったときは、先行者に連絡してみる価値があります。
ヒアリングするときは、質問を明確にしておく
ただし、いきなり、「何でもいいので教えてください!」という聞き方は、あまりおすすめできません。
これは相手からすると、かなり答えにくいです。
例えるなら、レストランで店員さんに「何でもいいので最高のやつください」と言っているようなものです。
店員さんも困ります。
ヒアリングをお願いする場合は、事前に質問を整理しておきましょう。
たとえば、以下のような内容とか。
どのような経緯で事業を始めたのか
創業のきっかけや、最初に考えていた事業内容を聞くことで、自分の起業準備にも役立ちます。
開業前にやっておいてよかったことは何か
法人設立前、店舗オープン前、サービス開始前など、事前準備で役立ったことを聞けると、とても参考になります。
想定と違ったことは何か
実際に始めてみてから分かることは多いです。
ここを聞けると、事業計画の見直しにもつながります。
許認可や届出で注意したことはあるか
業種によっては、営業許可や各種届出が必要になる場合があります。
行政書士としても、この部分は特に早めの確認をおすすめしています。
最初のお客様はどうやって獲得したのか
創業時に多くの方が悩むのが集客です。
広告、紹介、SNS、ホームページなど、実際に効果があった方法を聞けると参考になります。

連絡方法は電話よりメールがおすすめ
先行者にヒアリングをお願いするときは、いきなり電話をするよりも、まずはメールを送ることをおすすめします。
事業をしていると、営業時間中に電話がたくさんかかってきます。
そのほとんどが営業電話。
ホントうんざりするぐらい営業電話がかかってきます。
その中で突然、「教えてください!」という電話があると、「また営業電話かよ」と思われてしまう可能性があります。

また電話は相手の時間を奪ってしまう可能性があります。
相手の時間を大切にする意味でも、まずはメールで、なぜ連絡したのか、何を聞きたいのか、どのくらいの時間をお願いしたいのか、無理であれば断っていただいて大丈夫ですという内容を丁寧に伝えるのがよいと思います。
メールでは「断りやすさ」も大切
ヒアリングをお願いするメールでは、相手が断りやすい文面にしておくことも大切です。
たとえば、こういった一文を入れておくと、相手の心理的な負担が軽くなります。
「ご多忙でしたら、ご返信いただかなくても大丈夫です」
「難しい場合は遠慮なくお断りください」
「可能であれば15分ほどお話を伺えれば幸いです」
お願いする側としては、つい熱意を伝えたくなります。
もちろん熱意は大切です。
ただ、熱意が強すぎると、相手からすると少し圧を感じることもあります。
炎のような情熱も大事ですが、メールでは弱火くらいがちょうどいいかもしれません。
創業時は一人で悩みすぎないことが大切
創業時は、分からないことだらけです。
法人設立のこと、定款のこと、契約書のこと、許認可のこと、資金繰りのこと、集客のこと、事業の方向性のこと。
考えることが多すぎて、頭の中がちょっとしたお祭り状態になります。
もちろん、専門家に相談した方がよいこともあります。
法人設立や許認可、契約書の整備などは、行政書士がお手伝いできる分野です。
一方で、事業そのものの方向性については、実際にその業界で事業をしている方の話が参考になることも多いです。
創業時には、専門家の意見と、先行者のリアルな声の両方をうまく活用するのがおすすめです。

まとめ:ダメ元のヒアリングが、新しい発見につながる
創業時に事業の方向性で迷ったとき、机の上で考え続けるだけでは答えが出ないことがあります。
そんなときは、すでにその事業をされている方に、ダメ元でヒアリングをお願いしてみるのも一つの方法です。
もちろん、断られることもあります。
反応がないこともあります。
場合によっては、少し厳しい言葉をもらうこともあるかもしれません。
それでも、話を聞かせてくれる方に出会えれば、ネットや本だけでは分からない貴重な気づきが得られる可能性があります。
創業準備では、行動してみて初めて分かることがたくさんあります。
まずはメールで、丁寧に、相手の負担にならない形で連絡してみてはいかがでしょうか。
倉敷市周辺で法人設立、定款作成、契約書の整備、許認可や届出についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
事業の方向性そのものをズバリ当てる水晶玉は持っていませんが、創業に必要な手続き面からしっかりサポートいたします。
行政書士やまもと事務所
🏠 岡山県倉敷市
🌐 https://tora-no-maki.com



