こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所です。
今日は少し、リアルな話をしてみようと思います。
それは「相談を受けたけれど、結果的に業務受任には至らなかった」そんな出来事について。
行政書士も含めた士業って、ご相談頂いたからといって必ずしもお仕事頂けるという訳ではないですよね。
時には、「あぁ…残念!」という時もあります。
そんな生々しいリアルなお話に対して、私が感じていることをお話してみます。
ご相談は“ご縁”から始まる
ある日、以前に契約書作成のご依頼をいただいたお客様から、相続についてのご相談を受けました。
実は私は、相続を専門としているわけではありません。
ただ、過去にご依頼をいただいた大切なお客様。
「行政書士の山本さんに相談してみよう」
そう思ってもらえたことが、何より嬉しかったです。
専門外でも、頼られたら全力で調べる
「専門じゃないからやりません」
――そんな姿勢では、信頼は得られません。
今回も、ご相談に対して私ができる限りのことをしようと決めました。
そこで、相続業務について自分なりにしっかりと調べ、 相談者にとってわかりやすく、選択肢が見えるように、PowerPointで資料を作成。
「ここまでは私で対応できます」
「ここから先は司法書士など、他の専門職が必要です」
相続手続きの流れの中で、行政書士が関われる部分と、そうでない部分を具体的にお示しするために、私自身が事前に資料を作成しました。
例えば、遺産分割協議書の作成や相続関係説明図の作成は行政書士の業務範囲である一方、不動産登記などは司法書士の専門領域
そして相続税の申告は税理士の専門領域になります。

正直、がっかりはする。でも、損ではない
結果として、その相談はご縁に繋がることはありませんでした。
もちろん、少しがっかりはします。
ただ、私は全く“損した”とは思っていません。
相続という分野について真剣に調べ、 PowerPointにまとめて誰かに伝えるというプロセス自体が、 自分自身の「学び」になりました。

一歩踏み込んだからこそ、見えてきたこともあります。
今回の経験で、行政書士として少し成長できたような気がします。
相談のすべてが「成約」じゃなくていい
我々行政書士含めた士業の仕事は、「依頼を受けて初めて仕事になる」ものです。
でも、私はこう思っています。
相談を受けた時点で、すでにその方とのご縁は始まっている。
仮に業務に繋がらなくても、その時間が無駄になるとは限りません。
次にまた何かあった時、「そうだ、あの時の行政書士さんに聞いてみよう」と思い出していただけるかもしれない。
その積み重ねが、信頼に繋がるのだと思います。
ご縁が繋がればありがたい。繋がらなくても学びがある。
行政書士の仕事には、華やかさも派手さもないかもしれません。
でも、誰かの不安や疑問を解消する“きっかけ”にはなれる。
そんな想いで、これからも日々の相談対応に向き合っていきたいと思います。
行政書士やまもと事務所では、どんな小さなご相談でも、まずは丁寧にお話を伺います。
「相談してよかった」
そう思っていただけるように、日々コツコツと。
今日もまた、ご縁のある誰かと出会えることを願って。
さぁ今日もお仕事しましょうかね。
行政書士やまもと事務所
🏠 岡山県倉敷市
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