倉敷美観地区でドローン撮影はできる?2026年9月から許可基準が明確化

各種許認可

みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
今回は 倉敷美観地区でのドローン撮影についての許可基準についてお話しします。

「倉敷美観地区の美しい街並みをドローンで撮影したい」
「会社のPR動画や観光プロモーションに空撮映像を使いたい」

この記事を読んでいる読者の中で、こう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

白壁の町並みや倉敷川を上空から撮影できれば、確かに映像映えしそうです。
ただし、そこでいきなりドローンを飛ばすのはNGです。
ドローンは空を飛びますが、手続きまで自由に飛び越えてくれるわけではありません。

倉敷美観地区は多くの観光客が訪れるだけでなく、重要伝統的建造物群保存地区であり、地域住民の生活の場でもあります。
そのため、ドローン撮影には安全面や文化財、プライバシーなどへの十分な配慮が必要です。

今回は、倉敷美観地区でドローン撮影を行う際の許可や手続きについて、行政書士の視点から分かりやすく解説します。

倉敷美観地区のドローン撮影は原則として自由にはできない

本題に入り前にまず押さえておきたいことがあります。

それは、「許可の仕組みがある=誰でも自由に飛ばせる」わけではないという点です。

倉敷美観地区は、歴史的な町並みを守る必要がある一方、年間を通して多くの観光客が訪れます。
さらに、店舗だけでなく一般の住宅もあります。

そのため、ドローン撮影については基本的に慎重な運用がされており、一定の条件を満たした事業者による撮影について、個別に検討される仕組みと考えておく必要があります。

「旅行の記念にちょっと飛ばしてみよう」という感覚での飛行は避けましょう。

2026年9月からドローン撮影の許可基準が明確化

映像制作の現場では近年 ドローンによる空撮の需要が増えています。

  • 企業のPR動画
  • 観光プロモーション
  • テレビ番組・CM
  • SNS広告
  • 宿泊施設や店舗の紹介動画

倉敷美観地区でもこういった要望が多いんでしょうね。
こうした背景から、2026年9月1日以降、倉敷美観地区でのドローン撮影について具体的な許可基準に基づいた運用が行われる予定です。

撮影に関する相談窓口となるのは、倉敷フィルムコミッションです。

倉敷フィルムコミッションは、映画やドラマ、CMなどのロケーション撮影を支援し、撮影場所や各種申請、安全対策などの相談にも対応している組織です。

撮影予定日の2週間前までに相談を

実務上、特に注意したいのが申請時期です。

ドローン撮影を希望する場合は、原則として撮影予定日の2週間前までに相談する必要があります。

「来週撮影があるので、今日申請します!」では、スケジュール的にかなり厳しくなる可能性があります。

なぜなら、美観地区での撮影では、倉敷フィルムコミッションへの申請だけでなく、地元関係者との調整、ドローン飛行許可、保険、飛行計画などの準備も必要になるからです。

撮影日が決まったら、早めに準備を始めることをおすすめします。

倉敷美観地区でドローン撮影するための主な条件

許可を受けるためには、主に次のような条件を満たす必要があります。

  • 事前に倉敷フィルムコミッションへ相談する
  • 指定された地元関係者の同意を得る
  • 航空法などの関係法令を守る
  • 必要なドローン飛行許可・承認を取得する
  • 適切な技能・講習等を備えた操縦者が飛行する
  • 対人・対物の損害賠償責任保険に加入する
  • 操縦者とは別に監視員を配置する
  • 混雑時や悪天候時には飛行しない
  • 第三者の上空を避ける
  • プライバシーに十分配慮する

つまり、単に「ドローンを持っています」というだけでは足りません。

機体より先に、書類と安全管理体制を飛ばす必要があります。

国土交通省のドローン飛行許可だけでは足りない

ドローン手続きでよくある誤解が、「国土交通省の許可を取れば、どこでも飛ばせる」というものです。

実際にはそうではありません。

航空法上のドローン飛行許可・承認とは別に、飛行場所によっては土地所有者や施設管理者との調整、地域独自のルールへの対応が必要です。

倉敷美観地区の場合には、地域側との調整も重要になります。

したがって、「航空法上飛ばせるか」だけではなく、「その場所で飛ばすことについて管理者や地域の了解を得られるか」という二つの視点で確認する必要があります。

道路使用許可が必要になる場合も

撮影場所によっては、警察署への道路使用許可が関係する場合があります。

たとえば道路上に、以下を配置する場合です。

  • ドローン操縦者
  • 監視員
  • 撮影スタッフ
  • 三脚や撮影機材

また、ドローンの離着陸場所をどこにするのかも重要です。

「空を飛ぶから道路は関係ない」と思いがちですが、操縦する人は地上にいます。
ドローン申請では、意外とこの“地上問題”が重要なのです。

飛行時間は原則「日の出から午前9時まで」

倉敷美観地区では、観光客が少ない時間帯への配慮から、飛行時間についても制限が設けられる予定です。

原則として、日の出から午前9時までが基本的な撮影時間となります。

そのため、「天気の良い午後に撮影しよう」という一般的な撮影スケジュールとは事情が異なります。

早朝撮影を前提として、スタッフの集合時間や機材準備まで含めた計画を立てておく必要があります。

空撮映像を借りるという方法も

「PR動画の冒頭で数秒だけ美観地区の空撮を使いたい」という場合には、自分たちでドローンを飛ばさない方法も検討できます。

倉敷フィルムコミッションでは、撮影支援やロケーションに関する相談を行っています。

既存の空撮映像を利用できる場合であれば、飛行許可や安全管理、地域調整を一から行うよりも効率的です。

撮影そのものが目的なのか、それとも「美観地区の空撮映像を使うこと」が目的なのか、一度整理してみるとよいでしょう。

まとめ|倉敷美観地区のドローン撮影は早めの準備が大切

ということで、今回は 倉敷美観地区でドローン撮影を行う際の許可や手続きについて、解説しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。

倉敷美観地区でのドローン撮影では、国土交通省への申請だけでなく、地域との調整や安全管理など複数の手続きが関係します。

特に重要なのは、「飛ばせる機体があるか」より「飛ばせる環境を整えられるか」という点です。

飛行ルート、離着陸場所、監視員の配置、道路使用許可の要否、航空法上の許可などを事前に一つずつ確認する必要があります。
撮影直前になってから準備を始めると、「機材もスタッフも準備できたのに、許可だけ間に合わない……」という少し切ない事態にもなりかねません。

倉敷美観地区で企業PR、CM、観光プロモーションなどのドローン撮影を予定されている場合は、余裕を持って準備を進めましょう。

当事務所では、ドローンに関する飛行許可・承認申請についてご相談を承っております。

「倉敷美観地区で撮影したいが、どの手続きが必要か分からない」
「国土交通省へのドローン申請も含めて整理したい」
という事業者の方は、お気軽にお問い合わせください。

行政書士やまもと事務所
🏠 岡山県倉敷市
🌐 https://tora-no-maki.com

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