みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
本日は 意外と知られていない電気通信事業についてお話しします。
最近、エンジニア界隈やSNSで「Vibe Coding(バイブ・コーディング)」という言葉が盛り上がっていますよね。
「作りたい!」というノリ(バイブス)を大事にして、AIと一緒に一気に形にしていくスタイル。
ほんの少しプログラミングの知識があれば、数時間で「チャットアプリ」や「SNSっぽいもの」が作れてしまう、本当にすごい時代になりました。

「よし、自分もLINEみたいな新しいサービスを立ち上げるぞ!」
「AIを使えば、個人間のメッセージのやり取りなんてすぐ実装できるし!」
そう意気込んでいる方に、倉敷の行政書士として、ちょっとだけ「大事なストップ」をかけさせてください。
実は、技術的に「作れる」ことと、法律的に「やっていい」ことの間には、ひとつ大きな落とし穴があるんです。
それが……
「電気通信事業の届出」という手続きです。
そもそも電気通信事業って、大手の話じゃないの?
ここまで読んでこう思った方いませんか?
「アプリを作るのになんで電気通信事業が関係するの?」
「電気通信事業」なんて聞くと、NTTさんとかソフトバンクさんとか、あのあたりの「通信のプロ」だけの話でしょ?と思いがちですよね。
でも、実はそうじゃないんです。
ざっくり言うと、法律の世界では「他人のメッセージを預かって、誰かに届ける(橋渡しする)」ことを仕事にしたら、それはもう電気通信事業なんです。
イメージとしては、「メッセージのバケツリレーの仲介役」になる感じですね。

- ユーザー同士がダイレクトメッセージ(DM)を送れる
- チャットでリアルタイムにやり取りできる
こうした「誰かと誰かをつなぐ」機能をサービスに入れるなら、たとえあなたが個人開発者であっても、スタートアップであっても、「電気通信事業者」としてのルールを守る必要が出てくる可能性がかなり高いんです。
あなたのサービス、どっちに当てはまる?
「えっ、じゃあ私のサービスも対象かも……」
と不安になった方のために、ざっくりとした見分け方をお伝えします。
ポイントは、「情報の流れが一方通行か、双方向か」です。
| 届出が「必要」な可能性が高いもの | 届出が「不要」なケースが多いもの |
| SNS・チャットアプリ(DM機能など) | ブログ・Webマガジン(自分が書くだけ) |
| マッチングアプリ(メッセージ交換) | ポッドキャスト(音声配信のみ) |
| オンライン会議ツール | YouTubeのような動画配信(一方向) |
つまり、「ユーザー同士が内緒の話(クローズドなやり取り)をしたり、お互いにデータを送り合ったりする場」を提供しているなら、それはもう立派な「通信の媒介」なんです。

逆に、自分が書いた記事をみんなに見てもらうだけのブログや、一方的に配信するだけのサービスなら、今のところ届出は不要とされています。
「届出」って、めちゃくちゃ難しいの?
「電気通信事業の申請ってなんかメチャクチャ大変そう…」
「行政手続き」なんて聞くと、分厚い書類を何十枚も書いて、厳しい面接があって……なんて想像しちゃいますよね。
でも、安心してください。
電気通信事業には、大きく分けて2つのランクがあります。
- 第一種:自前で基地局などを持つ(大手キャリアなど)
これは「許可制」で、めちゃくちゃハードルが高いです。 - 第二種:他社の回線を借りてサービスを作る(アプリ開発など)
多くのスタートアップや個人開発はこちら。
こちらは「届出制」です。
「許可」は「いいですよ」と言われないとできませんが、「届出」は「こういうサービスを始めますよ」と正しく報告するイメージ。
しっかりルールを知って、手順を踏めば大丈夫なレベル感です。
ただ、怖いのは「知らなかった」で済まされないこと。
最近はAIやノーコードで、法律の知識が追いつかないスピードでアプリが作れてしまいます。
だからこそ、「技術のVibe(ノリ)」と同じくらい「法律の基本」を大事にするのが、長く愛されるサービスを作る秘訣なんです。
「作る」ことより「運用」が重要なワケ
ここからは電気通信事業とは少し離れて、SNSサービスをはじめようと思った時に一緒に考えたい「運用」についてのお話を少しします。
技術の力でサービスが形になったら、次に考えたいのが「ユーザーさんを守り、自分も守る」ための準備です。
特に次の3つが重要になってきます。
- 通信の秘密への配慮(のぞき見厳禁! )
運営者であっても、ユーザー同士のDMを勝手に見ることは法律で厳しく制限されています。 - 個人情報の管理体制
ユーザー登録があるなら、情報をどう守るかという「プライバシーポリシー」の整備が必須です。 - 利用規約の作成
「もしトラブルが起きたらどうするか」のルールを最初に決めておかないと、せっかくのサービスが台無しになってしまうかもしれません。

電気通信事業の届出も大事ですけど、実務的にはユーザーさんを守り、そして自分も守る準備がもっと大切になります。
電気通信事業の届出と合わせて、この辺もしっかりかんがえていきましょうね。
まとめ:倉敷から、世界に届くサービスを!
ということで、今回は 意外と知られていない電気通信事業についてお話ししました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
最近は、ここ岡山・倉敷でも「AIを使って新しいことを始めたい!」「面白いサービスを作りたい!」という熱い想いを持った方が増えてきているようです。
技術のハードルが下がった今だからこそ、「最初の一歩で法律の基本を押さえているか」が、その後の成長を大きく左右します。
- 自分のサービスに届出が必要か不安……
- 利用規約って何を書けばいいの?
- 「とりあえず動くものはできたけど、法的に大丈夫?」
そんなときは、一人で悩まずにぜひお声がけください。
「行政手続き」というちょっと硬そうな壁を、皆さんの「作りたい!」というワクワクに寄り添って、一緒に乗り越えていくのが私の仕事です。
Vibe Codingのように、“気軽いノリ”でご相談くださいね。

行政書士やまもと事務所
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