こんにちは、岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所です。
先日書いた「取次申請ができる行政書士と、できない行政書士の違いとは?」という記事に多くの反響をいただきました。
◼️ 外国人雇用を検討している企業様へ。ビザと在留資格の違いや手続きの流れを行政書士がわかりやすく解説します。
https://tora-no-maki.com/?p=1278
特に多かったご質問が、「そもそもビザと在留資格ってどう違うんですか?」という内容。
確かに、普段の生活ではあまり意識しない言葉ですよね。
そこで今回は、これから外国人材の雇用を考えている企業様に向けて、ビザと在留資格の違いをわかりやすく解説してみたいと思います。
ビザと在留資格、何が違うの?
まず、日本に入国する外国人にとって必要になるのが「ビザ(査証)」です。
これは、外国にいる人が「日本に入っても大丈夫ですよ」と日本政府から入国の“推薦状”をもらうようなもの。
通常は、出発前に自国の日本大使館や領事館で申請して取得します。

いっぽう「在留資格」は、日本に入国した後、どんな目的でどのくらい滞在できるかを示す“在留の許可”です。
たとえば、就労目的、留学目的、家族滞在など、それぞれに対応する在留資格が定められています。
✅ まとめると…
- ビザ:入国のための推薦状(日本に入る前に必要)
- 在留資格:入国後、日本に滞在するための許可(目的別に分類)
| 項目 | ビザ(査証) | 在留資格 |
|---|---|---|
| 意味 | 日本に入国しても良いという“入国許可の推薦状” | 日本で滞在・活動することを許可する“在留の根拠” |
| 管轄機関 | 外務省(在外日本大使館・領事館) | 出入国在留管理庁(入管) |
| 必要なタイミング | 日本に入国する前 | 日本に入国した後または入国と同時 |
| 取得方法 | 居住国の日本大使館・領事館で申請 | 日本国内で入管に申請(企業・行政書士などが代理可能) |
| 例 | 観光ビザ、短期商用ビザなど | 技術・人文知識・国際業務、技能実習、留学、家族滞在など |
ビザが必要な国と免除されている国
実は、すべての国の方がビザを取得しないといけないわけではありません。
日本は一部の国と「ビザ免除」の取り決めをしており、観光など短期滞在目的であればビザ不要で入国できる国もあります。
✅ ビザ免除されている国(観光目的など)
- アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ、韓国、台湾(条件付き)など
❌ ビザが必要な国の例
- 中国、フィリピン、ベトナム、インド、バングラデシュ、ネパール、パキスタンなど
たとえば、インド国籍の方が観光で来日する場合は、出発前にインド国内の日本大使館または領事館で「短期滞在ビザ」を申請し、取得する必要があります。

初めて外国人雇用を検討している方に多いご不安
初めて外国人雇用を検討されている事業者様にとっては、どのような手続きが必要か分からず、不安を感じる場面も多いかと思います。
たとえば、
「どの手続きが必要なのか全く分からない」
「そもそもビザと在留資格って違うんですか?」
「通訳もいないし、書類も不安で…」
このようなお悩みをお持ちの方には、行政書士が分かりやすく丁寧にご説明し、安心して手続きを進められるようサポートします。
行政書士がサポートできる場面とは?
行政書士は、外国人の方が日本で安心して働けるよう、また企業側が適切な手続きを行えるよう、さまざまな場面でお手伝いが可能です。
たとえば、
- 外国人材を雇う際の在留資格の確認と書類準備のアドバイス
- 入管への提出書類の作成サポート
- 外国人雇用に関連した補助金申請のお手伝い
などなど。
今後の取り組み
ここまで読んでくださった皆さまに、大事なことをお伝えします。
実は私、まだ「入管取次行政書士」ではありません。
なので、このブログ記事読んで「あー、じゃあこの行政書士さんにお願いしようか」と思ってもお仕事受けることが出来ないんです…
ただ、現在 取次申請ができる行政書士になるべく研修を受講し、考査合格に向けて絶賛勉強中です。
つまり、いまはまだ“ピンクカード”(取次届出済証明書)は持っておりませんが、今後の業務の幅を広げるために、コツコツと準備を進めているところです。
まとめ
ということで、今回は、ビザと在留資格の違いをわかりやすく解説してみました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
「ビザ」と「在留資格」
似ているようで違うこの2つ。
外国人を雇用する企業にとっては、この違いを理解しておくことがとても重要です。
そして、分からないことがあれば、ぜひ行政書士にご相談ください。
行政手続きに関する専門家として、企業と外国人材の橋渡しをしていけるよう、私自身も日々勉強と実務経験を積んでいます。
人手不足で 今回のお話は今非常に関心の高い分野ですので、これからもジャンジャン情報発信していきますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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