これから結婚するふたりへ -婚前契約書ってなに? わかりやすく解説!-

契約書

結婚って、なんだかワクワクするけど、ちょっと不安もありますよね。
これから新しい生活が始まる…けど、「お金のこと」「家族のこと」、実はちゃんと話し合えていない人も多いはず。

「こんなことまで話し合っていいのかな?」
「もめたらどうしよう?」
「そもそも“婚前契約書”って何?」

そんなふたりに知ってほしいのが、婚前契約書です。
難しいことは一切ありません。

今回は 婚前契約書の意味や役立つポイントを、やさしく・わかりやすく紹介します。

「婚前契約書」って何?

婚前契約書(こんぜんけいやくしょ)は、
これから結婚するふたりが「お金」「家族」「将来」についてしっかり話し合って、紙にまとめておく“ふたりの約束”です。

「ちょっと難しそう」と思うかもしれませんが、

  • 新しい生活で困らないため
  • あとで「そんな話してない!」とケンカにならないため
    に作るものです。

どんなことを話し合うの?

例えば――

  • お金のこと(貯金・借金・ローン・毎月のおこづかい・家計の分け方)
  • 家事や仕事のこと(家事の分担、共働きなら助け合い方)
  • お互いの親との関係(将来の同居や介護)
  • 子どものこと(育て方、再婚や国際結婚の場合の親子関係・国籍)

最初に話し合っておくと、安心して新生活を始められます。

こんなとき役立つ!具体例

● お金の心配があるカップル

Aさんは貯金が多く、Bさんは借金がある。
「結婚後、借金も一緒に返すことになるの?」とAさんは心配…。

婚前契約書で「借金は本人が自分で返す」と決めておけば安心!

● 家族の干渉が心配な場合

Bさんの母がLINEを見たがったり、一緒に住みたいと言ってくる。
Aさんは「正直、不安…」。

「プライバシーを大切にする」「同居はふたりで相談して決める」と決めておくと後々も安心!

なぜ紙に書いておくの?

  • 「言った・言わない」のトラブルを防げる
  • 困ったときにすぐ確認できる
  • おたがい安心できる

婚前契約書のタイプ

  1. ふたりだけの「覚え書き」
    …自由だけど証拠としてはちょっと弱め
  2. きちんと作った「契約書」
    …トラブル時に役立つ
  3. 公正証書(こうせいしょうしょ)
    …公証役場で法律のプロ(公証人)が作ってくれる、一番証拠力が強い書類

公正証書って何? 公証役場・公証人とは?

  • 公正証書
     →公証役場という場所で、法律のプロ(公証人)が内容を確認して作る「特別な契約書」です。
  • 公証役場
     →全国の主要都市にある“特別な約束ごと”を正式な書類にするための法律の事務所みたいな場所。
  • 公証人
     →裁判官や弁護士などを長年やってきた法律のプロ。国が任命しています。

公正証書にすると…

  • 「本当にふたりで納得して決めた」という“お墨付き”がもらえる
  • 裁判やトラブル時に「これが約束の証拠です」とすぐ使える
  • 財産やお金の約束なら、守られなかった時に“強制的に支払ってもらう”手続きもできることがある

注意点

  • 結婚後に作った契約は、一方が「やっぱりナシ」と取り消せることがあるので、「結婚前」に作るのがベスト!
  • 全部決めなくてもOK。気になることから書いてOK!
  • 困ったら行政書士や公証人に相談しよう

どうやって作るの?

  1. ふたりで話し合う
  2. 決めたことを紙にまとめる
  3. しっかり残したい人は行政書士や公証人に相談

まとめ

ということで、本日は 婚前契約書の意味や役立つポイントをご紹介しました。
本日のお話 いかがでしたでしょうか。

婚前契約書は、
「ふたりが安心して、楽しく新しい生活を始めるための準備」です。

どんなことが心配か、ふたりで気軽に話し合ってみてください。
わからないことは、行政書士やまもと事務所までお気軽にご相談ください!

行政書士やまもと事務所
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