「認印」と「実印」って、なにが違うの?――今さら聞けないハンコの話

契約書

はじめに

書類を書いたり手続きをしたりするとき、「ハンコを押してください」と言われることがあります。
でも「認印でOK」「実印を押してください」と言われて、
「え?同じハンコじゃダメなの?」と困ったことはありませんか?

今回は、認印と実印の違いを、高校生でも分かるように体験談や具体例を交えてやさしく説明します。

「認印」ってどんなハンコ?

認印(みとめいん)は、日常のちょっとした手続きや書類で使う、ふだん使いのハンコです。

たとえば…

  • 宅配便を受け取るとき
  • アルバイトの書類
  • 学校や町内会の連絡書

こうした場面で「認印を押してください」と言われたら、
家にあるよく使うハンコ、もしくは100円ショップで買った三文判(さんもんばん)でも大丈夫です。

ちなみに三文判とは、「よくある苗字」のハンコが大量生産されている、安くて手軽なハンコのこと。
本当に100円や500円くらいで買えるので、家に何本もある人もいます。

「実印」ってなに?どこが違うの?

一方、実印(じついん)は、市役所や区役所で「印鑑登録」をした特別なハンコです。

実印が必要なのは、こんな場面――

  • 家や土地を買うとき(不動産売買)
  • 車を買う・名義変更するとき
  • 遺産分割協議書(家族の相続で財産を分けるとき)の手続き
  • 大きなローンや契約、公正証書を作るとき

人生の「大きな契約」や「大切なお金・権利が動くとき」に必要となります。

実印にするハンコは、変形しにくい材質(柘植・黒水牛・チタンなど)がオススメ。
三文判は、押すたびに印影(形)がブレやすく、登録できない自治体も多いですが、実は登録できるケースもあります。

「三文判」でも実印登録できる?体験談も

三文判は「大量生産の安いハンコ」という意味ですが、
自治体によっては三文判でも印鑑登録(実印登録)ができることがあります。

実は、私自身も大学生の頃――
友人から中古車を譲ってもらうとき、お金がなかったので500円の三文判を買って実印登録していました。
当時は「こんな安いハンコでも実印になっちゃうんだ!」とちょっと驚いた記憶があります。

でも、「二束三文」という言葉どおり、“安くて大量生産のハンコを自分の証明に使う”ことをどう考えるかは人それぞれ。
今になって思えば、「大事な契約や手続き」には、やっぱり自分だけのオリジナル印鑑を作る方が安心だと感じます。

銀行印ってなに?

銀行印は、「銀行口座を作るときに登録するハンコ」のこと。
よく「銀行印=実印」と思い込んでいる人もいますが、実は必ずしも同じである必要はありません。

  • 銀行印と実印を同じハンコにしてもOKですし、別々に作っても大丈夫です。
  • 普段使いの認印をそのまま銀行印にする人もいれば、「大事なお金が関わるから」と銀行用に別のハンコを用意する人もいます。
  • 逆に「すべて同じハンコで済ませている」という人もいますが、万が一ハンコをなくしたとき、すべての手続きを同時に変更しなければならず、とても大変になることも…

そのため、大切な実印と銀行印は分けて持つのが安心という意見が多いです。

シャチハタや三文判はどう使う?

  • 三文判(100円ショップのハンコ)は、普段の認印としては十分。
     でも材質がやわらかく変形しやすいので、印鑑登録NGの自治体もあります。
  • シャチハタ(インクが内蔵されたスタンプ型)は、ほとんどの役所や銀行では認められません。

実印を作る・登録するには?

  1. 印鑑屋さんやネットで「自分だけのハンコ」を作る
     (最近はネットで安く・手軽に作れます。実際、私も実印や行政書士の職印はネットショップで注文しました)
  2. 市役所・区役所で「印鑑登録」を申請
  3. 登録完了で「印鑑登録証明書」がもらえる
  4. 万が一なくした場合は、すぐに廃止・再登録を

参考までに倉敷市の印鑑登録方法を以下にご紹介します。

・印鑑登録の申請 -倉敷市-
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/kurashi/koseki/1003029/1003077/1003078.html

具体例で比べてみよう

  • 宅配便の受け取り→認印や三文判でOK
  • バイトの契約書→認印でOK
  • 家や車の購入・遺産分割協議書実印+印鑑証明書が必要
  • スマホやWi-Fiなど通信サービスの契約 → 認印でOK(ほとんどの場合、サインだけでもOK)
  • アパートやマンションの賃貸契約 → 認印でOKな場合が多いが、オーナーによっては実印が求められることも

まとめ――ハンコは「使い分け」が大事!

ということで、今回は 認印と実印の違いを、分かりやすく体験談や具体例を交えてやさしく説明しました。
今回のお話いかがでしたでしょうか。

おさらいですが、今日のお話をまとめると以下になります。

  • 認印…日常生活の書類や宅配便など「軽い手続き」に
  • 実印…家や車、相続など「大きな契約や手続き」に
  • 銀行印…銀行口座ごとに分けておくと安心

「どれを使えばいいの?」と迷ったときは、まず確認&相談。
自分だけの印鑑をネットで安く作れる時代なので、
大切な契約にはオリジナル印鑑がオススメです。

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