みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
今回は 中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回について解説します。
「人手不足で、現場がなかなか回らない」
「設備を入れて、従業員の負担を減らしたい」
「自動化したい作業はあるけれど、設備投資にはかなりお金がかかる……」

そんな悩みを抱えている中小企業・小規模事業者の方に、ぜひチェックしていただきたい補助金があります。
2026年8月18日、「中小企業省力化投資補助金(一般型)」第8回公募がスタートしました。
中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業等が、IoT・ロボットなどのデジタル技術を活用した設備を導入し、省力化や生産性向上を図る取り組みを支援する制度です。
なかでも「一般型」は、自社の業務や現場に合わせた専用設備・システムの導入に活用できる点が特徴です。
今回は、中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回について、補助上限額や補助対象設備、カタログ注文型との違い、申請前に準備しておきたいポイントを、できるだけわかりやすくご紹介します。
中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回とは?
今回ご紹介する中小企業省力化投資補助金。
この補助金、どんな補助金なのか?ザックリ簡単にいうと、「人が行っている仕事の一部を機械やシステムに任せ、少ない人数でも仕事を進められるようにするための設備投資を支援する補助金」です。
たとえば、この補助金を活用ケースでは 以下のようなものが考えられます。
- 製造工程を自動化する設備
- 商品や部品を自動搬送する装置
- 検査工程を自動化するシステム
- 複数の機械を連携させた生産ライン
- AI・IoT・センサーなどを利用した専用システム
ポイントとしては、単に「新しい機械だから欲しい」という話ではなく、その設備を導入することで、どの作業が、どのくらい省力化されるのかが重要という点。
設備にも「最新型です!」だけではなく、きちんと働いてもらわなければなりません。

第8回公募の申請スケジュール
2026年8月22日時点で公表されている第8回公募のスケジュールは、次のとおりです。
- 公募開始:2026年8月18日
- 申請受付開始:2026年9月中旬予定
- 申請締切:2026年10月中旬予定
- 採択発表:2027年2月上旬予定
このブログ記事を執筆している8月23日時点では、申請受付開始日や締切日の具体的な日時はまだ公表されていません。
「10月なら、まだまだ先だよね」
10月と聞くと、こう思うかもしれませんが、補助金申請では、設備選定、見積取得、現状分析、事業計画の作成などに時間がかかります。
夏休みの宿題と同じで、締切直前になると、なぜか時間が3倍速で進みます。
申請を検討している場合は、早めに準備しておくことをおすすめします。

補助上限は最大8,000万円!特例では1億円
一般型の補助上限額は、従業員数によって異なります。
| 従業員数 | 通常の補助上限額 | 特例適用時 |
|---|---|---|
| 5人以下 | 750万円 | 1,000万円 |
| 6~20人 | 1,500万円 | 2,000万円 |
| 21~50人 | 3,000万円 | 4,000万円 |
| 51~100人 | 5,000万円 | 6,500万円 |
| 101人以上 | 8,000万円 | 1億円 |
補助率は、中小企業が原則1/2、小規模企業者・小規模事業者や再生事業者は2/3です。
また、一定の最低賃金引上げ要件を満たす中小企業については、補助率を2/3に引き上げる特例もあります。
一方で、大幅な賃上げに取り組む場合には、一定の要件のもと補助上限額が引き上げられます。
「賃上げする予定だから1億円まで使える!」
という単純な仕組みではありませんので、特例を利用する場合は要件をしっかり確認しておきましょう。
中小企業省力化投資補助金ではどんな設備が対象?
補助金を活用しようと考える際に気になるのが、対象経費。
「自動精算機は対象になりますか?」
「配膳ロボットは?」
「工場の搬送設備は使えますか?」
こういったものが、この中小企業省力化投資補助金の対象になるのか?はとても気になるポイントですよね。
実はこの補助金には、大きく分けて「カタログ注文型」と「一般型」があります。
同じ「省力化補助金」ですが、仕組みが異なるため注意が必要です。
公式サイトでも、この2つの類型が案内されています。
カタログ注文型とは?
カタログ注文型は、国の製品カタログに登録された省力化製品を選んで導入する制度です。
製品カタログには、自動精算機をはじめ、各業種で利用できるさまざまな省力化製品が登録されています。
「すでに登録されている汎用的な設備を導入したい」という場合には、まずカタログ注文型を確認するとよいでしょう。
カタログ注文型は、現在も随時申請を受け付けています。

一般型とは?
一方で、一般型は 個別の現場に合わせた省力化投資に向いています。
「自社の製造ラインに合わせて設備を組み合わせたい」
「搬送装置と加工設備、管理システムを連携させたい」
「自社独自の作業工程に合わせたシステムを構築したい」
こういった自社独自の設備やシステムはカタログにも掲載されていない可能性が高いですからね。
一般型では、機械装置・システム構築費が必須となり、そのほか運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費なども補助対象経費として定められています。

「カタログ注文型か一般型か」は最初に確認しよう
中小企業省力化投資補助金の申請で意外と重要なのが、最初の入口を間違えないことです。
たとえば飲食店で、「人手不足なので、登録されている自動精算機を導入したい」という場合は、まずカタログ注文型を確認することになります。
一方、工場で、「現在3人で行っている工程を、自動搬送設備・加工機・制御システムを組み合わせて1人で担当できるようにしたい」という場合は、一般型を検討する余地があります。
つまり、「どの補助金を使おうか?」から考えるのではなく、「自社のどの作業を、どう省力化したいのか?」から考える。
この順番が大切です。

申請前に確認したい3つのポイント
「じゃあ、中小企業省力化投資補助金申請をするぞ!」
と、その前に確認したいポイントがあるので、3つご紹介しますね。
1.GビズIDプライムを早めに取得する
一般型の申請には、GビズIDプライムアカウントが必要です。
事業計画も完成、見積書もそろった。
「よし、申請!」というタイミングで、「GビズIDがない……」となると、なかなか切ないものがあります。
設備の検討と並行して準備しておきましょう。
2.省力化効果を「数字」で整理する
一般型では、省力化の効果を具体的に説明することが重要です。
たとえば現在、3人×8時間=24人時間かかっている工程が、設備導入後に、1人×8時間=8人時間になるのであれば、1日あたり16人時間を削減できることになります。
そのため、「何人で行っているのか」「何時間かかっているのか」「設備導入後はどう変わるのか」「空いた時間や人員を何に活用するのか」まで整理しておくことが大切です。
設備のカタログより先に、まず現場の作業時間を測ってみる。
これが申請準備の第一歩になることもあります。
3.採択されても、すぐに発注しない
もう一つ、特に注意したいのが設備を契約・発注するタイミングです。
補助対象となる経費は、原則として交付決定日以降に契約・発注等を行ったものである必要があります。
そのため、「設備会社から今月中なら値引きすると言われた」「納期が長いから先に注文しておこう」という場合も、補助金を利用するのであれば慎重な判断が必要です。
基本的には、応募申請 → 採択 → 交付申請 → 交付決定 → 契約・発注という流れを意識しておきましょう。
「採択されたからポチッと注文」は、少々フライングです。

岡山・倉敷の中小企業にも活用できる可能性があります
岡山県・倉敷市周辺には、製造業、建設業、物流業、食品関連事業者など、設備投資と人手不足が経営課題になっている事業者が多くあります。
省力化設備を検討する際に大切なのは、「補助金を取ること」を目的にしないことです。
- 人が採用できない
- 従業員の負担を減らしたい
- 残業時間を削減したい
- 熟練者に集中している作業を標準化したい
こうした経営課題が先にあり、その解決策として設備投資を検討し、投資負担を軽くするために補助金を活用する。
この順番が自然です。
まとめ|第8回公募は「どの仕事を省力化したいか」から準備しよう
ということで、今回は、中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回について、補助上限額や補助対象設備、カタログ注文型との違い、申請前に準備しておきたいポイントご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回公募は、2026年8月18日に開始。
そして申請受付は9月中旬、締切は10月中旬、採択発表は2027年2月上旬が予定されています。
まだ申請受付前ではありますが、設備の選定、見積取得、現状の作業時間の把握、省力化効果の整理、事業計画作成、GビズIDプライムの取得などを考えると、今から準備を始めても決して早すぎません。
また、導入予定の設備によっては、一般型ではなく「カタログ注文型」の方が適している場合もあります。
まずは、「自社のどの仕事に人手がかかっているのか」「設備を導入すると、その仕事をどう変えられるのか」を整理するところから始めてみてください。
当事務所では、中小企業省力化投資補助金をはじめ、設備投資に関する補助金について、制度の対象確認、申請スケジュールの整理、設備導入計画や事業計画の作成支援などを行っています。
「この設備は補助対象になるの?」
「カタログ注文型と一般型、どちらを検討すればいい?」
「見積書は取ったけれど、いつ発注していい?」
といった申請前の段階でも構いません。
(むしろそっちの方が良いです)
岡山県・倉敷市周辺で省力化設備の導入や中小企業省力化投資補助金の申請をご検討の事業者様は、当事務所までお気軽にご相談ください。
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