みなさん、こんにちは。
岡山県倉敷市の行政書士やまもと事務所の山本です。
今回は 令和8年度高梁市新製品開発等支援事業補助金について解説します。
高梁市内で事業をされている方で、以下のようなこと考えている事業者さんいませんか?
「新しい商品を作ってみたい」
「高梁産の素材を使った商品を開発したい」
「今の商品とは違うお客さま向けの商品を作りたい」
「高梁らしいパッケージに変えて、もっと売っていきたい」

そんな事業者の方に、ぜひ確認していただきたい補助金があります。
それは、高梁市の「令和8年度 高梁市新製品開発等支援事業補助金(第2期)」。
この補助金は、新しい事業や商品を生み出すことで、高梁市の観光や商工業を活性化することを目的とした制度です。
新製品の開発や、パッケージデザインの開発などにかかる費用について、補助率2分の1以内、最大50万円の補助を受けられる可能性があります。
募集期間は、令和8年8月17日(月)から9月17日(木)までです。
「まだ1か月近くあるから大丈夫」と思っていると、補助金の締切は不思議なほど早くやってきます。
夏休みの宿題と同じです(笑)。
できれば早めに準備を始めておきましょう。
今回は、高梁市の新商品開発に使える補助金について、対象者や対象経費、申請時のポイントをわかりやすくご紹介します。
高梁市の「新製品開発等支援事業補助金」とは?
高梁市新製品開発等支援事業補助金は、新事業の創出によって高梁市の観光や商工業を振興するため、新製品やパッケージデザインの開発費用を支援する制度です。
商品開発というと、「大きな会社が研究開発するもの」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、この補助金は中小企業者だけでなく、一定の要件を満たす個人事業主も対象となっています。
そのため、高梁市内で飲食店や食品製造業、小売業、製造業、観光関連事業などを営んでいる方にも活用の可能性があります。
高梁市の補助金を利用できる事業者は?
対象となるのは、市税の滞納がなく、所定の条件を満たす事業者です。
主な対象者は、次のようになっています。
- 高梁市内に主たる事業所がある中小企業者・中小企業団体
- 高梁市内に住所がある個人事業主
- 複数の中小企業者などで構成されるグループ
またグループで申請する場合には、構成員の2分の1以上が高梁市内に主たる事業所を有していることなどの条件があります。
つまり、「法人ではないから使えないだろう」と最初から諦める必要はありません。
高梁市内で事業をしている個人事業主の方も、一度確認してみる価値があります。

どんな新商品開発が補助対象になる?
対象となる事業は、大きく分けると、「新製品開発」と「パッケージデザイン開発」。
新製品開発
新製品開発では、単に今ある商品を少し変更するだけではなく、一定の新規性が求められます。
例えば、以下のようなものが考えられます。
- これまで継続して製造・提供していなかった新しい商品
- 新しい原材料や加工技術を取り入れた商品
- 従来品とは用途や販売先が異なる商品
- 売上向上につながる新たな製品
具体的には、「高梁産の農産物を使って、新しい加工食品を開発する」であったり、「これまで業務用として販売していた商品を、一般消費者向けに開発する」、「新しい加工方法を導入して、これまで作れなかった商品を製造する」などといったケースです。
ポイントは、「今までの商品と何が違うのか」を説明できること。
補助金の世界では、「新しい商品です!」だけでは少し弱く、「どこが新しいのですか?」という質問がだいたい後ろから追いかけてきます。
そのため、従来商品との違いや、新しい市場・顧客などを整理しておくことが大切です。
高梁らしいパッケージデザインも対象
パッケージデザインの開発も補助対象となります。
ただし、単に、「今の箱が古くなったので、ちょっとオシャレにしました」というだけではなく、高梁市を強くイメージさせ、高梁市の魅力発信につながるデザインであることがポイントです。
例えば、以下のようなもの。
- 高梁市の地域資源をデザインに取り入れる
- 観光客がお土産として手に取りたくなるデザインにする
- 高梁市の歴史や文化を感じられるパッケージにする
つまり、「このパッケージを通じて、高梁市をどうPRするか」まで考えておく必要があります。

補助金額はいくら?最大50万円
高梁市新製品開発等支援事業補助金には、主に2つの事業区分があります。
調査研究事業は上限30万円
新商品を実際に製造する前に行う、市場調査や試験、分析、デザイン、設計などの事業です。
補助率は2分の1以内で、補助上限額は30万円となっています。
例えば、「新商品を作りたいけれど、本当に需要があるのか調査したい」「食品の商品化に向けて成分分析をしたい」「専門家に商品のデザインを相談したい」といった場合に活用できる可能性があります。
製造開発事業は上限50万円
もう一つが、販売を前提とした商品の試作や、販売用製品の製造などを行う製造開発事業です。
こちらは、補助率2分の1以内、上限50万円となっています。
対象経費としては以下。
- 原材料費
- 機械装置などの設備導入費
- 設備のリース・レンタル料
- 外注加工費
- 専門家への謝金
特に注目したいのは、新製品開発に必要な機械設備の購入費も対象となり得ることです。
新商品を作るために新しい機械が必要な場合、設備投資の負担を軽減できる可能性があります。

一般的な補助金より申請書類はシンプル?
補助金と聞くと、「分厚い事業計画書を書かなければならないのでは?」と心配になる方も多いと思います。
国の大型補助金では、会社概要、市場分析、競合分析、事業内容、数値計画などを盛り込んだ詳しい事業計画書を作成するケースも珍しくありません。
一方、今回の高梁市の案内では、公開されている情報を見る限り、国の大型補助金で見かけるような、独立した何十ページもの事業計画書を作成する制度とは少し雰囲気が異なります。
そのため、「補助金申請は書類だけで心が折れそう」という方にも、比較的検討しやすい制度といえるかもしれません。
ただし、ここで油断は禁物です。
高梁市の補助金は「審査会」でプレゼンがあります
今回の第2期募集では、採択予定件数は2件程度とされています。
さらに、9月下旬から10月頃には審査会が予定されており、事業についてのプレゼンテーションを行うことになっています。
つまり、申込書を提出して終了ではありません。
むしろ、ここからが本番ともいえます。
現時点で公表されている情報では、PowerPointなどのプレゼン資料を提出する必要があるのか、発表時間は何分なのか、資料の枚数は何枚なのか、といった細かなところまでは明らかになっていません。
そのため、「絶対にプレゼン資料を作らなければならない」とまでは言えません。
ただ、審査員に事業内容を説明するのであれば、最低限、次のような内容は整理しておいた方がよいでしょう。
- どんな商品を作るのか
- なぜその商品を作るのか
- 今までの商品と何が違うのか
- 高梁市のどの地域資源を活用するのか
- 誰に販売するのか
- どのような販路を考えているのか
- どの程度の売上を見込んでいるのか
- 高梁市の産業振興や魅力発信にどうつながるのか
申込書とは別に、プレゼン用の資料や説明メモを準備しておくのも一つの方法です。

申請書より「事業の伝え方」が重要かもしれません
今回の高梁市の補助金は、国の大型補助金と比べれば、申請書そのものは比較的シンプルに見えます。
しかし、採択予定が2件程度で、審査会でプレゼンテーションがあるとなると、単に書類を埋めるだけでは十分とはいえません。
大切なのは、「この商品を作ることで、事業がどう変わるのか」を説明することです。
例えば、「新商品を作ります」だけではなく、「現在は法人向けの販売が中心ですが、新商品を開発することで観光客や一般消費者向けの市場へ参入します」と説明した方が、事業の目的が伝わりやすくなります。
また、「高梁産の○○を使います」だけではなく、「高梁産○○を活用した商品を県外にも販売することで、高梁市の認知度向上につなげます」と説明すれば、高梁市への波及効果も見えてきます。
設備導入についても同じです。
「この機械を買いたい」だけではなく、「この設備を導入することで、これまで外注していた工程を自社で行えるようになり、新商品の継続的な製造と販売につなげます」と説明した方が、設備投資の意味が伝わります。
つまり、補助金申請で重要なのは、「何を買うか」ではなく、「その事業によって何が変わるか」という視点です。
今回の補助金でも、重要なポイントになりそうです。
高梁市で新商品を考えているなら早めに準備を
ということで、今回は、高梁市の新商品開発に使える補助金について、対象者や対象経費、申請時のポイントをご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
令和8年度の高梁市新製品開発等支援事業補助金(第2期)は、新商品開発に最大50万円の補助を受けられる可能性がある制度です。
特に、「商品アイデアはあるけれど、試作費がかかる」「新商品を作るための設備を導入したい」「専門家にデザインをお願いしたい」「高梁らしい商品を作って県外にも販売したい」という事業者の方は、検討してみる価値があります。
一方で、募集期限は令和8年9月17日です。
また、採択予定は2件程度で、審査会でのプレゼンテーションも予定されています。
申請を考えている場合は、できるだけ早めに、「商品アイデア」→「ターゲット」→「販売方法」→「売上効果」→「高梁市への波及効果」という流れで整理してみることをおすすめします。

高梁市の補助金申請・事業計画のご相談も承ります
当事務所では、補助金の申請書類作成だけでなく、以下のような事業計画やプレゼン内容の整理についてもご相談承っております。
「この新商品は補助対象になりそうか?」
「事業内容をどのように整理すればよいか?」
「商品の新規性をどう説明すればよいか?」
「審査会では何を説明すればよいか?」
高梁市をはじめ、岡山県内で新商品開発や設備投資を検討されている事業者の方は、お気軽にご相談ください。
補助金は、申請書のマスを埋めることが目的ではありません。
せっかくの新しい事業ですから、「なぜやるのか」「誰に届けたいのか」「その結果どうなるのか」まで一緒に整理していきましょう。
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