上限額は50万円じゃないの?小規模事業持続化補助金が最大250万円になる理由を解説!

補助金

はじめに

10月3日から申請開始となる第18回 小規模事業持続化補助金。
これから補助金申請をはじめて考えている方も多いのではないでしょうか。

この小規模事業持続化補助金、実は基本の補助上限額は50万円です。
ですが、条件を満たせば最大で250万円まで補助額が拡大できる制度なんです。

「どうして5倍もの補助が受けられるの?」

そのカギは、インボイス特例賃金引上げ枠
これらの特例要件を組み合わせることで、基本の50万円に最大200万円が上乗せされ、
最終的に最大250万円まで補助が広がる仕組みです。

今回は、はじめて補助金申請を検討している方にも分かりやすく、その条件と仕組みをやさしく解説します。

小規模事業持続化補助金の基本は「上限50万円」

まず、この補助金のスタートラインはとてもシンプルです。

  • 上限額は 50万円
  • 補助率は 2/3

つまり、

例えば75万円分の経費を計画して申請すると、
そのうち50万円を補助金として受け取れるイメージです。
残り25万円は自分で負担します。

これが基本の形です。

どうして最大250万円になるの?

実は、この補助金には「特例」という仕組みがあり、
一定の条件を満たすと、補助金の上限額が大きく引き上げられます。

インボイス特例とは?

この「インボイス特例」は、最近インボイスを始めた小規模事業者さんを支援するものです。

どんな人が対象?

次のどちらかに当てはまる人が対象です。

・2021年9月30日から2023年9月30日の間に、一度でも免税事業者だった人
(つまり、この期間に消費税を納めていなかった人)

2023年10月1日以降に新しく事業を始めた人
その上でインボイス登録している人

そして、補助事業が終わった時点で、ちゃんと「インボイス発行事業者」として登録されている必要があります。

どれだけ補助が増える?

この特例を使うと、

補助金の上限が50万円増えて、最大100万円 になります。

ただし注意点として、

  • 以前に小規模事業持続化補助金で「インボイス枠」や「インボイス特例」を使った人は、この制度をもう利用できません。
  • また、申請した後にインボイスの登録を取りやめたり、要件を満たさなくなると、補助金全体が交付されなくなるので要注意です。

賃金引上げ枠とは?

こちらは従業員の給与をアップさせる計画を立てると、補助金の上限が大幅に増える制度です。

どんな計画が必要?

  • 事業を進めている間に、事業所内の最低賃金を今より30円以上引き上げる 計画を立てます。
  • そして、その計画をきちんと実行し、給与台帳などで「ちゃんと上げました」と証明する必要があります。

どれだけ補助が増える?

この条件を満たすと、

補助金の上限が150万円増えて、最大200万円 になります。

両方の条件を満たすとどうなる?

もし、

  • インボイス特例
  • 賃金引上げ枠

両方の要件を満たすと、上限がさらに増えて、なんと最大250万円 になります。

つまり、

基本の50万円 + インボイス50万円 + 賃金引上げ150万円
= 最大250万円!

となるわけです。

まとめ:50万円で諦めないで!条件次第で大きく補助が伸びる

ということで、今回は はじめて補助金申請を検討している方にも分かりやすく補助上限額について解説してみました。
今回のお話いかがでしたでしょうか。

「小規模事業持続化補助金って50万円だけでしょ?」
そう思っていた方も多いかもしれません。

でも実際には、

  • インボイス特例を使えば 最大100万円
  • 賃金引上げ枠を使えば 最大200万円
  • さらに両方の条件を満たせば 最大250万円 まで補助額が増えます。

ただしそれぞれの条件は、将来の経営計画手続き、報告義務にもしっかり関わってくるので、
「ウチの会社はどの枠に当てはまる?」
「どのやり方が一番ムリがないかな?」
と一緒に考えていきましょう。

当事務所では、小規模事業持続化補助金の計画作成や申請サポートを行っています。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

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