行政書士として地域や社会に貢献する3つのビジョン

業務日誌

こんにちは!行政書士の山本です。

いつもは「こんな手続きができますよ」とか、「こんなときに行政書士を頼ってくださいね」という実務寄りの話が多いのですが、今日はちょっとだけ、真面目なお話をひとつ。

「この仕事を通じて、どんなふうに地域や社会と関わっていきたいか」
――そんな想いを、自分なりに言葉にしてみました。

堅苦しくならないように書いたつもりですが、もしよければ、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

行政書士として地域や社会に貢献する3つのビジョン

独立して行政書士として歩み始めるにあたり、「自分は何のためにこの仕事をするのか」を、あらためて見つめ直しました。
もちろん、まずは目の前のお客様にしっかり向き合い、信頼される仕事を積み重ねていくことが一番の使命です。

ただ、それだけで終わらせたくない、という想いも強くあります。

私は30年近く、営業職として多くの人と接してきました。
正直なところ、「辛いな…」「面倒だな…」と思う事もありましたが、殆どの方がとても親切で、逆に助けていただくこともあり感謝することが多々あります。
その経験のなかで、地域や人とのつながり、困っている人に手を差し伸べることの大切さを、何度も感じてきました。

行政書士という仕事には、社会のさまざまな課題に直接かかわる力があります。
だからこそ、私はこの仕事を通じて、地域や社会に少しでも貢献したいと考えています。

その想いを「3つのビジョン」として、ここに記しておこうと思います。

ビジョン1:第2のふるさと・倉敷への地域貢献

私は岡山県倉敷市に暮らして10年以上になります。
もともとは高知県の出身ですが、今ではすっかり倉敷が「第2のふるさと」です。
家族もでき、地域の方とのつながりも増え、暮らしのすべてがここにあります。

そんな倉敷に、行政書士として何か還元できることはないか。
そう考えたときに思い浮かんだのが、地域の皆さん、また小規模事業者や個人事業主の方々への支援です。

相続や遺言のご相談や、補助金の申請サポート、契約書・規約の整備、許認可取得の手続きなどなど。
行政書士の仕事は地域のみなさまや、地域経済の土台を支える力になります。
「身近な専門家」として、地域に根ざしたサービスを提供していきたいと考えています。

ビジョン2:災害時の支援を通じた高知県への恩返し

私は高知県高知市の出身で、高校卒業までを高知で過ごしました。
温かい人々、美しい自然、おいしい食べ物——今でも私にとって高知は心のよりどころであり、かけがえのない「ふるさと」です。

しかし、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されているなかで、高知県は特に大きな被害が想定されている地域のひとつです。
近年も全国各地で地震・津波などの災害が相次ぎ、多くの方が家を失い、避難所での生活を余儀なくされています。

そんなとき、行政書士が果たせる役割は意外と多くあります。
例えば、罹災証明書の申請や各種支援金の手続き、遺言や相続に関するサポートなど、被災された方々と行政との“橋渡し”として動くことができます。

私は、もし高知で万が一の事態が起きたときには、迷わず現地に駆けつけたいと考えています。
ふるさとのために、自分にできることを全力で取り組む
——その想いは、行政書士になった今も変わりません。

ビジョン3:子どもたちの居場所と未来を守る支援

私には子どもがいます。
そして親として、子どもたちの育つ環境がいかに重要かを、日々実感しています。

近年、子どもの貧困や家庭の問題が社会課題として大きく取り上げられるようになりました。
行政書士としてこのテーマにどう関わるかは簡単ではありませんが、まずは支援のしくみや制度、法律の知識を深め、信頼できる大人として関われる準備をしたいと思っています。

特に影響を受けたのが、湯浅誠さんの著書『「なんとかする」子どもの貧困』です。

「すぐには解決できないけれど、手を差し伸べようとする人がいることで、子どもは孤立から救われる」という内容に深く共感しました。

行政書士としてできる支援は、小さなことかもしれません。
それでも、何もしないよりはずっと良い。たとえば子ども食堂を立ち上げたい人を支援したり、寄付やボランティアの法的な整備を手伝ったり、そんな関わり方ができればと思っています。

おわりに

以上が、私が行政書士として掲げている3つのビジョンです。

  • 第2のふるさと・倉敷への地域貢献
  • 災害時の支援を通じた高知県への恩返し
  • 子どもたちの居場所と未来を守る支援

すぐにすべてを実現できるわけではありませんが、日々の業務のなかで、一歩ずつ着実に歩んでいきたいと思っています。

「ちょっと相談してみようかな」と思ってもらえる、身近で親しみやすい行政書士であることを目指して、これからも努力してまいります。

…とはいえ、私は聖人君子というわけではありません。
たまには、法律に違反しない範囲でちょっとした悪ノリをしたり、意地悪な気持ちになったりすることもあります(笑)。
でも、そんなふうに人間くさい部分も含めて、「話しやすい」「相談しやすい」と思ってもらえたら嬉しいです。