国際結婚の手続きで聞く「アポスティーユ」ってなに?行政書士がやさしく解説

外国人サポート

「国際結婚の手続きに“アポスティーユが必要です”と言われたけど、アポスティーユって言葉を初めて聞いた!」
そんな方は多いのではないでしょうか。

実は私自身も、行政書士になるまでは「アポスティーユ」という言葉を聞いたこともありませんでした。
先日、名刺交換をした行政書士さんの専門業務欄に「アポスティーユ」と書かれているのを見て、
「えっ、これはどんな手続きなんだろう?」と興味を持ったのが最初の出会いです。

そんなアポスティーユについて、今回は これから国際結婚を考えている方に向けて、できるだけやさしく解説します。

アポスティーユとは「日本の書類を外国で使うための証明」

アポスティーユ(Apostille)とは、日本で発行された公的な書類を、海外でも“本物”として使えるようにするための証明書のことです。

たとえば国際結婚で、外国の役所に婚姻手続きをする場合——
その国の役所から見れば、日本人が提出する「独身証明書」や「戸籍謄本」は“外国語で書かれた、どこの役所の書類か分からない紙”です。

そこで外務省が発行するのが「アポスティーユ」。
これを付けることで、相手国の役所にも

「この書類は日本の公的機関が本当に発行したものです」
と証明できるようになります。

つまり、アポスティーユとは 「日本の外務省のお墨付き」 なんです。

なぜ国際結婚で必要なの?

国際結婚の手続きでは、多くの場合、日本と相手国の両方で婚姻手続を行う必要があります。

  • 日本:日本の役所に婚姻届を提出
  • 相手国:相手国の役所にも婚姻届を提出

このうち、相手国で婚姻届を出すときに、「日本人が本当に独身であること」を証明する書類(独身証明書・戸籍謄本など)が必要になります。

でも相手国の役所からすると、

「この独身証明書って本物?日本のどこの役所が出したの?」
という疑問が出てきます。

だからこそ、外務省の“アポスティーユ”を添えて、「これは日本の正式な書類ですよ」と証明してあげる必要があるのです。

国によって違う「アポスティーユ」と「領事認証」

ここで少しややこしいのが、国ごとに制度が違うという点です。

世界には「ハーグ条約」という国際ルールがあり、この条約に加盟している国では「アポスティーユ」で済みますが、加盟していない国では別の方法が必要になります。

相手国のタイプ必要な手続き代表的な国
ハーグ条約加盟国アポスティーユ
(外務省の証明だけでOK)
フィリピン・タイ・ベトナム・アメリカなど
非加盟国外務省の証明+相手国大使館での領事認証中国・マレーシア・UAEなど

つまり、中国などハーグ条約に非加盟国の場合は、アポスティーユの代わりに領事館(または大使館)での「領事認証」が必要になります。

アポスティーユの取り方(郵送でもOK)

岡山・倉敷など、外務省の窓口が遠い地域でも大丈夫。
郵送で簡単に申請できます。

手続きの流れ

  1. 市区町村で「独身証明書」や「戸籍謄本」を取得
  2. 外務省のHPから「申請書」をダウンロード
  3. 必要書類と返信用封筒を同封し、外務省に郵送
  4. 約1週間ほどで、アポスティーユが押印された書類が返送される

手数料は無料です。
ただし、相手国によっては「書類発行から3か月以内」などの期限があるため、早めの準備が安心です。

翻訳も必要な場合があります

外国の役所では、日本語の書類をそのまま受け付けてくれないことがあります。
その場合、英語や現地語への翻訳文を添える必要があります。

  • 英語圏 → 英訳
  • 中国 → 中国語訳
  • ベトナム → ベトナム語訳

この翻訳も、行政書士や専門翻訳業者が作成したものを求められる場合があります。

よくある注意点

  • ハーグ条約非加盟国(中国など)は「領事認証」が必要
  • 発行から3か月以内の書類でないと受け付けてもらえない国もある
  • 国によって翻訳言語・書式・提出先が異なる
  • 「どの書類にアポスティーユが必要か」は国ごとに違う

つまり、国際結婚の書類は国別ルールが多く、インターネット上の情報だけで判断すると危険な場合もあります。

行政書士に相談するメリット

アポスティーユの取得自体は個人でも可能ですが、「どの書類を、どこで、どの言語で出せば良いか」を整理するのが一番大変です。

行政書士は、

  • 必要書類のリストアップ
  • 外務省への郵送サポート
  • 翻訳の手配
    などをまとめてサポートできます。

「この国の場合はアポスティーユだけでいいの?」
「翻訳はどこまで必要?」

そんな疑問があるときは、行政書士に相談するのが安心です。

まとめ

アポスティーユとは、

「日本の書類を海外で通用させるための証明書」

国際結婚では、相手国の婚姻手続を進めるうえで欠かせない存在です。
手続きの流れや必要書類は国によって異なるため、早めに準備を始めることが大切です。

行政書士やまもと事務所では、岡山・倉敷からの国際結婚に関する書類準備・アポスティーユ申請・翻訳サポートを行っています。
「何から始めればいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

行政書士やまもと事務所
🏠 岡山県倉敷市
🌐 https://tora-no-maki.com

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